iPhone 11は想定超えの売れ行き!800万台増産で各サプライヤーがフル稼働へ

9月13日に予約が開始され20日から発売となったiPhone 11/Pro/Pro Max、ハードウェア的にはカメラが1つずつ増えバッテリー容量が増加、ソフトウェアにも多数の新機能が盛り込まれました。
毎年恒例とはいえ人気機種ですから予約待ちも当たり前に発生するほど売れるのですが、今回はAppleの予想を上回る売れ行きになっているようです。
値下げ効果で800万台増産に
Appleはここ数日間でiPhoneのパーツ作成や組み立てなどを行なっているサプライヤー各社に、最大で10%の増産を命令していた事が明らかになりました。
どうやら初回生産はシリーズ合算でおよそ8,000万台だったそうですが、予想以上の売れ行きで供給が間に合っていないそうで、800万台の増産に踏み切ったそうです。
増産自体はそこまで珍しい事ではないのですが、当初の計画からすぐに10%も増産を命令するというのは異例のようで、Appleが当初予定していた計画よりもはるかに売れ行きが良い事がわかります。
そもそもAppleが生産計画を控えめにしたのには、昨年発売のiPhone XSシリーズの売れ行きが想像よりもかなり悪かった(XRは良かった)事が影響しており、例年よりも少なめの目標値にしていたのでしょう。
iPhone XSの売れ行きの悪さからなのか、あるいは単純に原価が抑えられたのか詳細は不明ですが、今回のiPhone 11/Pro/Pro MaxはApple史上初のフラグシップ値下げを敢行した機種でもあり、5,000〜10,000円ほど値下げした事も売り上げに影響しているでしょうね。
ハードウェアやソフトウェアが更新されて前機種より安いんですから、売り上げがある程度良くなったというのはほぼ必然と言えます。
iPhone XR | 84,800円 |
iPhone XS | 112,800円 |
iPhone XS Max | 124,800円 |
iPhone 11 | 74,800円 |
iPhone 11 Pro | 106,800円 |
iPhone 11 Pro Max | 119,800円 |
※いずれも容量は64GB
この背景にはアメリカ政府によるHUAWEI締め出しも関係しているのではないか?という黒い話もなくはないのですが、HUAWEIファンが他社スマホに乗り換えざるをえないのでこれも少なからず影響しているでしょうね。
ファンド各社はiPhoneの年間売り上げ予想を上方修正し新たに発表し始めており、ざっくり年間1億7,800万台売れる予想から、1億9,400万台売れる予想に修正されているそうです。
まとめ
実はAppleが発表した今年前半のiPhone売り上げは昨年同時期比で約25%も低下していたそうで、今回発表されたiPhone 11/Pro/Pro Maxを控えめに生産した事はある意味当然の結果だったんでしょうね。
他のスマホ各社も前年比に比べかなり売り上げを落としているそうで、このままホリデーシーズンまで需要が落ちなければスマホブランドでまた頭一つ抜けた存在になりそうです。