Spotify、ファミリープランの会員が同じ住所に住んでいるのか位置情報で確認へ

最もメジャーな音楽ストリーミングサービスの一つであるSpotifyにはファミリープランというものが用意されています。これは、最大6人までの家族メンバーが一つのプランで音楽を楽しめるというもの。
Spotifyはこのプランを悪用したタダ乗りユーザーを締め出すために、今後彼らが本当に同じ場所に住んでいるのかを位置情報から確認する方針であることが分かりました。
位置情報を使い家族プラン利用者が本当に家族か確認
このSpotifyのファミリープランの”家族”は、厳密に言えば同一住所に暮らしている人々のことを指します。
そのため、たとえ家族でも離れて暮らしていればこのプランの対象外です。
しかし、これまではファミリープランに加入しているユーザーが本当に同一住所に暮らしているか確認する方法がありませんでした。
つまり、離れて暮らしている家族だけでなく、全く関係ない人が6人集まって家族プランに加入するといった不正も行えたわけです。
個人のプレミアムプランは9.99ドル(980円)なのに対し、6人で使えるファミリープランは14.99ドル(1,480円)となっています。
これは、単純に考えれば二人以上集まった時点でファミリープランに加入した方がお得と言えてしまうのです。そして、残る4人の枠に誰かがタダ乗りすることも可能でした。
実際、昨年Spotifyが実施したテストでは多くのユーザーがファミリープランの規約を違反していることが分かっています。
今後はユーザーの位置情報を定期的にチェック
そしてこの事態を解決するために、Spotifyは今年の8月にファミリープランの利用規約をアップデートしました。
この変更では、登録されているメインユーザーの住所とファミリーユーザーの住所を定期的に確認することが述べられています。
さらに、この住所確認はユーザーの自己申告ではなく、Google Mapsなどの位置情報を用いて行われるとのことです。
当社は、お客様による住所の発見と確定を支援するため、Google Maps の住所検索を利用します。
お客様が有効化または再確認の際に入力した住所には、Google Maps [追加利用規約] (https://maps.google.com/help/terms_maps.html)および [Google プライバシーポリシー] (https://www.google.com/policies/privacy/)が適用されます。
CNETの取材に対して同社は「位置情報のデータは暗号化されており、ファミリープランの会員の資格があるかのチェックに限定されて使用される」と回答していますが、一部のユーザーからプライバシーについて不満の声があがることが予想されます。
やはり、正しく活用しているユーザーにとってはわざわざ家の住所を確認されるというのは気持ちのいい話ではありませんが、不正なユーザーが後を絶たない現状ではSpotify側もこのような対応に走らざるをえないのかもしれませんね。
もしも、ファミリープランを友人と共有している人がいれば早めにプランの変更を行った方が賢明かもしれません。
au民は見ない方がいいかも。最終的に全然違うよ。