iOS13 vs iOS12.4.1、バッテリーの持ちは改善したのか?比較動画が公開

新しく発表されたiPhone11はどれも前モデルにくらべると大幅にバッテリーの持ちが改善されたことが強調されました。
バッテリーの容量増加やチップの省エネ化がその主な理由と説明されましたが、iOS13自体はどのくらいバッテリー持続時間向上に貢献したのでしょうか。
その検証動画があげられていたのでご紹介します。
iOS13とiOS12.4.1のバッテリー持続時間を比較
今回紹介する、iAppleBytesが公開した動画ではiOS13 GMとiOS12.4.1が使われています。iOS13 GM(ゴールデンマスター)とは今月の19日に公開される予定のiOS13と同じ内容のベータ、つまりほぼ正式版ということです。
この正式版とも言えるiOS13 GMとiOS12.4.1のバッテリー持続時間を比較したのがこの動画です。
動画内ではiPhone SE、iPhone6s、iPhone7、iPhone8の4モデルの比較テストが行われました。
なお、新しいiOSにアップグレードした直後のiPhoneは内部データの最適化処理などにバッテリーを消費する可能性があるため一晩置いてから実験を行うなど、公平なテストになるように最新の注意が払われたようです。
そして、これらのテストはGeekbench 4と呼ばれるベンチマークテストのアプリを使って実施されました。
iOS13 GMとiOS12.4.1で大きな差は見られず
バッテリーの持続時間を調べるテストの結果は以下の通りです。これは、Geekbench 4のバッテリーテストを開始してからiPhoneのバッテリーが切れるまでの時間を計測した結果のまとめです。
機種名 | iOS12.4.1 | iOS13 GM |
iPhone SE | 3時間3分 | 3時間3分 |
iPhone6s | 3時間24分 | 3時間21分 |
iPhone7 | 3時間6分 | 3時間6分 |
iPhone8 | 3時間22分 | 3時間19分 |
残念ながら、バッテリーの持続時間にほぼ変化はなしとなってしまいました。
iPhone6s、iPhone8には若干の改善が見られましたがどれもとても小さな差に終わっています。
Appleは新しいiPhoneのバッテリーの駆動時間について最大5時間長くなったと説明していますが、これはどうやらiOS13の力ではなく、A13 Bionicチップやバッテリー容量の増加によって実現されているようです。
iOS12.4ではバッテリーの”持ち時間”が大きく改善するといった話もあっただけに少し期待していました。しかし検証の結果、その点は特にサプライズではなかったことが分かりました。
無用な期待は禁物ですね。