ヨーロッパ最大のハイテクショーIFA 2019のスマホ関連情報まとめ

世界各国で開催される家電見本市、世界中の企業が最新の技術やアイディアを詰め込んだ新作やコンセプトモデルが多く公開され、奇抜なデザインや画期的な機能を盛り込んだ製品はメディアで大々的に紹介される事も多いですね。
今回はそんな家電見本市でもヨーロッパ最大規模の展示会、国際コンシューマ・エレクトロニクス展(IFA)が開催されましたので、スマホに絞って紹介させていただきます。
注目を浴びた6機種
今回ドイツで開催されたIFA 2019では、世界の強豪社からベンチャー企業まで実に様々な企業が参加したのですが、中でもスマホ関連は激戦区でした。
特にスマートウォッチや完全独立型イヤホンなどが多数出展されていたのですが、今回は注目を集めたスマホ6機種に焦点を当てたいと思います。
Asus ROG Phone II
Asusの最新AndroidスマホとなるROG Phone IIは、同社の技術の粋を集めたフラグシップモデルとなっており、OLEDディスプレイと1TBストレージを搭載したハイエンドモデルとなっています。
ゲーミングスマホを意識したコンセプトで作られており、6,000mAhものバッテリーを搭載したROG Phone IIはPUBGを快適に長時間プレイでき、独自の冷却ファンアクセサリーを使用する事で既存のどのAndroidスマホよりも高いベンチマークを叩き出すそうです。
Sony Xperia 5
コンパクトさを追求したSonyのXperia 5は、既存のスマホよりもスリムかつ大きな画面を意識した作りになっており、大型化の進むスマホ業界に待ったを打つスマホとなっています。
2,560×1,080pxのOLEDスクリーンはかなり細長く違和感を覚えてしまいそうですが、片手ですんなり操作できるそのコンパクトボディは、片手操作が当たり前だったガラケー時代の使いやすさを感じさせますね。
Nokia 6.2&7.2
Nokiaがミッドレンジスマホとして紹介した6.2と7.2はそれぞれ画面のインチ数となっており、6.2がiPhone XR(6.1インチ)と同程度、7.2はiPhone XS Max(6.5インチ)よりかなり大きいワイドサイズに。
ミッドレンジながらトリプルカメラと指紋認証を搭載しており、スペックは6.2と7.2で大きく異なるそうですが6.2が209ユーロ(約2万5千円)、7.2が349ドル(約3万7千円)と最近のスマホでは考えられない低価格となっています。
Nokia 2720
Nokiaが発表したもう1つの携帯電話はなんとガラケーで、往年の折りたたみガラケーをそのまま再現したようなノスタルジーさえ感じさせるデザインになっています。
OSはある意味Firefox OSから生まれたKaiOSを搭載しており、コンセプトである「スマホの能力とガラケーの手ごろさを両立する」を体現しており、Googleマップや各種SNS、Googleアシスタントなどが使えるかなり高性能なガラケーのようです。
Motorola One Zoom
Motorolaが発表したOne Zoomはその名が示す通りカメラに注力したデバイスで、48MPメインカメラ(iPhoneは12MP)、8MP光学3倍ズームカメラ、16MP117度超広角カメラ、5MPポートレート用望遠カメラの4機を搭載しています。
カメラ性能だけでいえば既存のハイエンドを圧倒できる性能なのですが、他の性能部分を安価に抑える事でミッドレンジ価格帯での販売を可能としており、449.99ドル(約4万8千円)でオンライン販売がスタートしているそうです。
LG G8X ThinQ
LGが発表したのは、以前紹介した2画面スマホの後継機であるG8X ThinQで、あくまで1画面の折りたたみスマホではなく、2画面のスマホとして独自路線を進むようです。
前の機種の改善点を汲み取り、デュアルディスプレイケース専用の充電口を新設する事でケースをよりコンパクトにし、なんと画面埋め込み型指紋認証を搭載し「2画面もできるスマホ(取外可能)」として売り出していくようです。
まとめ
各社ともハイエンドモデルよりもミッドレンジのスマホ開発に舵きりをしているようで、すべての性能を最高に持っていくのではなく、目玉機能に注力してスペックは通常レベル、という方向性のようですね。
Appleは機種数が少ないためどうしても全ての性能を最高まで押し上げる事となり、結果的に10万オーバーのハイエンド機種ばかりになってきているのですが、9月20日にIFA 2019で紹介されたこれらのスマホのようなミッドレンジモデルが登場するのか、気になりますね。