サムスンが半導体材料をベルギーから調達に成功!日本による輸出管理の影響は限定的に

韓国の大手電気機器メーカーサムスン電子は、日本の輸出管理厳格化の影響を受けて不安定になっていた半導体材料の調達を安定化させるために新たな供給先を探していました。
そして、最近はベルギーから半導体チップ製造のために必要な化学材料を調達していることが明らかになりました。
新たな調達先を探していたサムスンがベルギーにルートを確保
サムスンが半導体チップの新たな供給先に選んだのはベルギーに本拠をおく会社で、2016年に日本の大手化学メーカーJSRとベルギーの研究センターIMECが設立した合弁会社とみられています。
7月から日本が輸出管理を厳格化したものは、いずれも半導体製造に欠かせないフッ化ポリイミド、フッ化水素、レジストの3品目です。
そしてサムスンが確保しているこれらの在庫は3〜4ヵ月となっているため、その先の材料調達が懸念されていました。
そこで新たな調達先を探っていたサムスンですが、今回新たに見つけた調達先のベルギーからすでに6〜10カ月分の材料を購入しており、今後はしばらくは輸出規制の影響が限定的になると考えられています。
そのため、これまで懸念されていた、サムスンのギャラクシーシリーズや同社が一部材料を調達しているiPhoneの発売延期も当面は心配が無くなりそうです。
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参考:日本経済新聞