米中貿易戦争の関税引き上げでiPhoneの値上げは無し、Appleが負担するとの予測

米中貿易戦争の結果、関税が引き上げられApple製品は10%値上げすることになるという予想がありますが、意外なことにそうはならないみたいですよ。
著名なアナリスト、ミンチー・クオ氏によると「Appleは値上げ分を吸収し、Apple製品の米国市場での値上がりは無いだろう。」と述べました。
将来的には中国国外の生産拠点を持つことで解決
8月1日にトランプ大統領はおもちゃ、ゲーム、そして家電製品に10%の関税をかけると述べました。
トランプ大統領は中国がアメリカから「大量」の農産物を購入する約束を守らなかったからだと述べています。
…during the talks the U.S. will start, on September 1st, putting a small additional Tariff of 10% on the remaining 300 Billion Dollars of goods and products coming from China into our Country. This does not include the 250 Billion Dollars already Tariffed at 25%…
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) August 1, 2019
クオ氏曰く、Appleが値上がりした関税の分を吸収することで一時的にAppleの利益率に影響が出るものの、インドやベトナムでの生産量を増やすことで将来的にこの問題は軽減されるとのことです。
iPhoneやiPad、Apple Watchは少なくとも2020年までにアメリカで販売するだけの量は中国国外で生産することで問題を解決する見込みです。
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そもそもAppleの売り上げは2656億ドル(約29兆円)、純利益は595億ドル(約6.5兆円)あるので関税による値上げ分を吸収する余地は十分にあります。
しかしながらAppleが大きな利益率をもつ一方でAndroidスマホメーカーの利益率はAppleの数分の1程度。
Apple以外のスマホメーカーの値上げは避けられそうにありません。
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