脱獄したiPhoneではApple Cardが使えない?カードの規約が公表

アップルが提供するクレジットカード「Apple Card」の発行が8月に開始されることが明らかになりました。
それに合わせて、Apple Card発行元のゴールドマン・サックスが会員規約を公式サイトに掲載しました。
Apple Cardの契約内容が公式サイトで公表
ゴールドマン・サックスが公開した会員規約によると、6月の発表にあった通り、年会費や国際手数料、延滞金などは一切かからず、クレジットカードの年利は13.24%〜24.24%になっています。
そして、Apple Pay経由での利用金額は基本2%、物理カードでの購入には1%のキャッシュバックがあり、さらにApple Storeでの購入は3%の還元率です。
脱獄のiPhoneは利用不可
そして目新しい情報としては、Apple Cardと紐づけられた端末で脱獄が行われた場合、アカウントへのアクセスが拒否または制限されることが明記されています。
ハードウェアまたはソフトウェアの制御を無効にするなど(たとえば「脱獄」と呼ばれるプロセス等で)、対象となるデバイスに不正な変更を加えた場合、対象となるデバイスはアカウントへのアクセスまたは管理の対象外となります。ユーザーはアカウントに紐付けられた対象デバイスを改変して使用することを明示的に禁止されています。それは本契約の違反となり、アカウントへのアクセスは拒否ないし制限されます
脱獄とは、本来iOSに用意されていない機能を自分で追加や改造する際に行われるプロセスですが、その本質はシステムの脆弱性をつき管理者権限を完全にアンロックすることです。
つまり、脱獄が行われているiPhoneはユーザーがシステム全体を完全に制御できるようになるためセキュリティ面での不安やカードの不正操作と利用に繋がる恐れがあるため明示的に禁止されたようです。
これらの規約は米国向けに用意されたものであり、今後の日本を含むアジア各国やEUに対してもそれぞれ規約が用意されることも予想されますが、当面は米国内のみでの利用になりそうです。
Apple Cardは物理カードも用意される一方で、そのカードにはカード番号が印字されず手元のiPhoneから管理するなど、これまでのクレジットカードとは大きく異なっています。
かなり魅力的な点も多いApple Cardが日本ではいつごろに展開されるのか待ち遠しいですね。
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