高級路線は見誤り?AppleとSAMSUNGの中国進出完全失敗か

スマホ業界では高級端末化が平然と進められ、今や各社のフラグシップモデルが10万円を超える事は当たり前のようになってきていますね。
小さなスマホにありったけの最新技術を詰め込めば確かに販売価格が10万円を超えるのも無理はないのでしょうが、やはり消費者にとってはただただオーバースペックすぎるのかも知れません。
結局、廉価版のスマホが一番売れる
Appleは昨年から、フラグシップモデルであるiPhone Xs/Xs Maxをそれぞれ10万円超えの価格設定とし、廉価版としてiPhone XRを8万円台〜で発売しました。
iPhone XとiPhone 8/8 Plusの発売以前ならフラグシップモデルが一番売れるのが普通だったのですが、現在世界的に一番売れているiPhoneは若干上下するもののiPhone XR/8/8 Plusという状況となっています。
以前であれば過去の端末が現行のフラグシップモデルより売れるという事態は発生しませんでしたし、廉価版(5cやSE)が売り上げのトップに君臨するなど以ての外でした。
世界中の多くのユーザーはスマホに扱いきれないほどの超高性能を求めてはおらず、適度な性能と価格を求め始めているのは言うまでもないでしょう。
現に世界でトップの販売数を誇るAppleとSAMSUNGは中国進出を完全に失敗レベルに陥っており、2016年(iPhone 7発売年)から売り上げは成長どころかマイナスになっている傾向にあります。
また中国での売れ筋のスマホはハイエンドモデルとは程遠いローエンドモデルが多く、iPhoneやGalaxyのハイエンドモデルは一部の富裕層にしか売れず、多くのユーザーが10万円越えの端末を必要としていない事がわかると、専門家が指摘しています。
実際日本とアメリカでもこの一年で一番売れたiPhoneはiPhone XRですし、なんならiPhone 8/8 Plusが今も人気である事はAppleにとって完全に誤算と言えるでしょう。
今年もiPhone Xs/Xs Plus/XRのようなハイエンド2台、ミドルエンド1台のiPhoneが発表されるともっぱらの噂ですが、きっと一番売れるのはミドルエンドモデルなんでしょうね。