Data Transfer Project(DTP)とは?Appleも参加するWebサービスがもっとシームレスになるプロジェクト
スマホの普及によってあらゆるWebサービスがより身近な物となり、PC時代はネットサービスに縁の無かった人も非常に多くのサービスを併用するようになりましたよね。
便利になる一方で各サービス毎の違いがある種の不便さを生んでいるのですが、そうした齟齬を解消するプロジェクトが動いているようです。
Data Transfer Project(DTP)とは?
2018年7月に発足した「Data Transfer Project(DTP)」は、読んでそのまま「データの移動をより簡単にする計画」です。
このプロジェクトにはAppleの他、GoogleやMicrosoft、FacebookやTwitterなど現在IT業界のトップに君臨している企業らが参加しており、巨大なプロジェクトとなっています。
ファイルを送る時、端末にファイルを保存する必要が無くなる
では具体的に「どんなデータ」を「どこ」に「どうやって」移動するのかですが、まずデータとは「ユーザーが保有しサービスに保存したあらゆるデータ」と定義でき、例えばユーザー名などの個人情報、各種画像や動画などのメディア、メモやポストしたテキストなど実に様々です。
次に「どこ」ですが、これはDTPを取り入れたあらゆるサービスを指し、「どうやって」では現在DTPが開発している新システムを利用して行われるとの事。
例えば、Gmailに自分のTwitterアカウントでアップロードした画像を添付したい時、現在は画像を保存した端末から送るか、当該ツイートを探して画像を端末に保存してから添付する必要がありますね。
DTPを利用した場合、例え該当する画像を持っていない無いPCからでもGmailから直接Twitterの投稿画像一覧にアクセスし、メールに添付できるようになります。
つまりスマホやPC等の端末にファイルをダウンロードすることなく、ファイルを送ることができる訳です。
同様にApple IDで入力した各種アカウント情報をそのまま他のサービスにサクッとコピーしたり、1つのサービスからあらゆるサービスにアクセスできるようになるなど、スマホを誰もが使う時代においては物凄く各サービス間がシームレスに利用できるようになるとの事。
まだまだ開発段階なので使用する事は基本的にできないのですが、このサービスがリリースされて各種主要サービスが簡単に連携できるようになると聞くとワクワクしちゃいますね。
まとめ
もちろん情報漏洩の懸念や各種バグなどの問題も多いようですし、情報を別のサービス間で運用するとあってかなり慎重な開発が進められているようで、リリース時にはAppleの存在もあってかなり堅牢なサービスに仕上がるのではないでしょうか?
残念ながら未だリリース予定などは公開されていないのですが、専門技術があればテスト版を利用する事ができる段階まで開発が進められているので、そう遠くない未来にリリースされる事でしょう。