サムスン電子、SKハイニックスの半導体工場が今月末にも停止か

半導体メーカーであるサムスン電子やSKハイニックスのCEOが「日本による輸出規制を解かなければ今月末から工場の稼働が中断する可能性がある」と述べました。
また韓国の政府関係者も「一部の半導体メーカーはエッチングガスなどいくつかの素材の在庫が2-4週間分しか在庫がなく、それにより早ければ今月末にも工場が止まるだろう。」と発言しています。
半導体工場が今月末にも停止の可能性
韓国の半導体メーカーは素材供給の多角化に奔走しているが、短期的に供給不足の事態を避けることはできないようです。
エッチングガスは毒性が強く変質する恐れがあり、在庫の積み増しが難しく2-4週間分しか在庫を置いておけない為です。
昨年3月にサムスン電子の半導体工場で起きた30分間の停電で40〜50億円の損失が生じました。
今回の輸出規制が本格化するとDRAM、NAND型フラッシュ、モバイルアプリケーションプロセッサ(AP)など主要な半導体製品の生産に全面的な支障が生じ、昨年の停電の影響を遙かに上回る被害が生じる可能性があります。
朴・ジェグン漢陽教授によると「サムスン電子の工場が止まれば、Appleやクアルコムなどの既存顧客が台湾のTSMCなどの競合他社に乗り換えてしまうだろう。政府は前向きに日本との問題解決に乗り出すべきだ。」と指摘しました。
一方、韓国政府は日本の輸出規制に対して、大きな打撃を受けるアメリカ企業(Google、Apple、Amazon)と中国企業(シャオミ、OPPO)と共に規制解除を迫る考えを表明しています。