過去最多?Macbook Proリコールがアメリカだけでも43万台を超えている事が判明

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by メカ村

Appleは今月20日、一部のMacbook Proのモデルにバッテリー関連の問題がある事を発表し、バッテリー自主回収プログラムを行うに至りました。

これは実質的なリコールなのですが、なんとその台数はアメリカだけでも43万台を超える非常に大規模なものである事が明らかになってきました。

あの事件のMacも?

以前から度々報告されているMacの不具合、一般的なPCの報告に比べれば遥かに少ないらしいのですが、MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)だけはそうもいかなかったようです。

2015年9月から2017年2月の間に販売されていたこのモデルはバッテリー部分に問題があったようで、今までにアメリカ国内で26件の以上発熱問題が報告されており、その内5件で軽症、1件で煙吸引、17件でボヤなどが報告されているとの事。

今年の5月末にご紹介したDJホワイトパンダ氏のMacBook Proが膝上で発火した事件も、後に今回のリコール対象のMacbook Proである事が判明しています。

TwitterやReddit、各種メディアでこの件が紹介された時はAppleを支持し、DJホワイトパンダ氏の報告内容や使用環境などを批判する声も多かったのですが、実際のところはそもそもMac自体に問題があった、というワケですね。

現状アメリカだけでも今回のリコール対象が約432,000台、カナダで26,000台が販売が販売されている事が明らかとなっており、世界単位で考えればリコール台数はもっともっと増えるでしょう。

キーボードの件もかなり大きな話題となりましたが、バッテリーの発熱や発火を伴う危険性を考えても今回の件のほうが遥かに問題視されており、過去の返金・交換事例を見ても過去最高レベルの不祥事と言えます。

4年前の機種で販売台数に対して実際の事故数自体は少なめではあるのですが、世界のトップ企業としての信頼を残ってしまうのには十分な案件になってしまいました。

Appleは「バッテリーが過熱し、防火安全上の問題が発生する可能性がある」と公式声明を発表していますが、今のところどのような問題や原因があるのかは明らかになっていません。

まとめ

実はiPhoneの分解でお馴染みのiFixitでも、「電源コネクタが過熱している」「Macが原因不明の発熱をしている」といったサポートスレッドが残っており、所有ユーザーの間でも「普通のMacより発熱する」といった認識は以前からあった事が伺えます。

この問題が本当に他のモデルにも発生しないのかはわかりませんが、Appleには以後こういった不具合が発生しないよう改良・改善に努めてもらいたいものですね。

参考:MacRumors

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