有害コンテンツ監視は楽じゃない?Facebook下請け会社で過労死か

インターネットを利用する上で避けられない有害コンテンツの存在、特にデータを保持して共有するサービスでは対応精度や対応スピードが問題になることも多く、特にSNSでは顕著に問題になっていますね。
Facebookもそんなコンテンツに下請け会社を利用して監視させているのですが、その労働環境が過労死を生み出したとしてニュースとなっています。
劣悪な労働環境
Facebookの有害コンテンツ監視の下請けを行っているCognizant社で昨年、劣悪すぎる労働環境などが原因で過労死者が出ていた事が明らかになっていました。
亡くなられたのは元湾岸警備隊のキース・アトリーさん享年42歳で、急性の心臓麻痺が原因で倒れ、病院に運ばれたもののそのみ帰らぬ人となってしまったそうです。
社内にはAEDは設置されていなかったとの事で、もしAEDが社内にあればキースさんは一命を取りとめていた可能性があるだけに、遺された妻と子供達の無念は言葉にできないでしょう。
この心臓麻痺が偶発的なものならニュースにならないのですが、そもそもキースさんが心臓麻痺になった原因が劣悪な労働環境と職務内容などによるストレスだと考えられています。
有害コンテンツの監視と一口に行っても、それがヘイトスピーチテキストあら親が子供を殺すような動画コンテンツまで実に様々で、それを一日中確認するだけでも心が折れそうだと元従業員は語っています。
しかもCognizant社の人事部では、パワハラなどの苦情や労働環境に対する意見を出しても無視されるのが基本で、ひどい時は当事者に暴露されて報復される事もあるんだとか。
この事は大手メディアでも大々的に取り上げられており、AppleとFoxconnの労働環境問題のようにこれからこのニュースがさらに問題の核心部分まで掘り下げられていく事になるでしょう。
まとめ
世界的企業の事業に貢献できると思っていたら、凄惨なコンテンツの監視と劣悪な労働環境が待っているというのは、キースさんにとっては想像もできない事だったでしょうね。
この件が露呈するのに時間がかかった事には14枚にもおよぶ秘密保持契約が関係しているそうで、今後それらについても解き明かされていくかと思います。