どうなるiPhoneの5G対応?クアルコム以外にAppleの独自開発も

次世代の高速通信規格として度々話題となる5G、年々増大傾向にあるネットコンテンツ容量をより早く快適に楽しむ事を目的に期待している人もいますが、一方で家のWi-Fiで十分といった意見もありますね。
スマホでかなりのシェアを獲得しているiPhoneにも5G対応に期待の目が寄せられているのですが、果たしてiPhoneの5G対応は現状どのような状態なのでしょうか?
iPhoneの5Gはクアルコム製からApple製独自モデムに?
現在判明している情報を整理しますと、まずAppleはIntelに5G対応のモデムチップを開発させる予定だったのですが、Intelでは完成までが早くても2025年になってしまうという状態が判明しました。
すでに今年から5G対応スマホが多数リリースする現状で2025年までAppleが待てるはずもなく、Intelの継続使用を取り止めクアルコムの5Gモデムチップを使用する事を検討し、結果的に特許構想の和解という選択を採りました。
では実際に、iPhoneの5G対応モデルはいつごろリリースされるのでしょうか?
Appleのアナリストとして有名なミンチー・クオ氏の情報によれば、クアルコムのモデムチップを使用し2020年に発売されるフラグシップモデル(5.4インチ・6.7インチ)には5Gが、ローエンドモデル(6.1インチ)には現状と同じ4GLTEが搭載されるとの事です。
ただ以降もずっとクアルコム製に頼るつもりはないようで、Appleはどうやら自社開発した5Gモデムチップの搭載を計画しており、一部ではIntelのモデムチップ開発部門を買収しようとしているという動きも報じられています。
この計画が順当に進めば2022~2023年に発売するiPhoneにApple製の5G対応モデムチップを搭載できるようになるとの事。
iPhoneで5Gが使えるようになるのはそう遠くなさそうですが、そもそも日本での5G開発や対応は海外に比べ圧倒的に後手後手となっており、もしかしたら2020年発売の5G対応iPhoneを購入しても、しばらく日本では5Gを使えない可能性もあります。
日本在住のiPhoneユーザーにとっては、Appleの5G対応ニュースよりも国内キャリアの5G対応状況の方に目を向けたほうが良いのかも知れません。
まとめ
実際に海外の5Gでは1Gbps超えのダウンロード速度を確認できており、そのネットスピードを早く体感したいという人は多いのですが、世界的にも対応地域はごくごく小さい範囲に留まっている現状なので、端末の対応云々よりは人口カバー率とかの方が気になってしまいますね。
日本でも5G普及の動きはニュースになっていますが、実際にユーザーが使用できるようになるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
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