AppleとGoogle間で密約が?元顧問弁護士がインタビューで色々語っちゃう

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by メカ村

2017年末、Appleで8年間様々な問題に対処してきた顧問弁護士のブルース・スウェル氏が退職され、そこに畳みかけるようにQualcommが中国にiPhone製造中止を求めたのは記憶に久しいニュースですよね。

そのスウェル氏が久々にメディアの前に姿を現したのですが、どうもインタビューで色々語りすぎてしまったようです。

Safariのデフォルト検索エンジン交渉に4ヶ月

今や世界中で当たり前のように使われているGoogleですが、そこには一般に明かしていない各社との密約がある事は以前から噂になっていますよね。

Appleについても例外ではないようで、先日行われた元Apple顧問弁護士のスウェル氏に関するインタビューでスウェル氏は、「GoogleとApple間のデフォルト検索エンジン交渉はおよそ4か月かかった」と口を滑らしました。

これはスウェル氏が携わった仕事についてのインタビューの中で語られたものだったのですが、「ほぼ毎日GoogleのCEOと顧問弁護士に会っていた」と述べており、MacやiPhoneに搭載されているSafariのデフォルト検索エンジンにGoogleを採用するための協議が行われていたようです。

この密約ではGoogleがAppleに対して年間数十億ドルもの報酬を支払っているようで、2014年には10億ドル(約1千億円)、2018年には95億ドル(約1兆円)もの巨額報酬が支払われているそうです。

どのような基準で報酬額が設定されているかは明らかになっていませんが、双方が納得する指標であるなら「Googleにアクセスした年間のSafariユーザー数」とかでしょうね。

世界で使える総合検索エンジンはGoogleも含めて現在19個(特定国で使えないものなどを除く)ありますから、例えばSafariがYahoo!をデフォルト検索エンジンとして採用していた場合、MacとiPhoneユーザーがある程度Yahoo!に流れ、現状のようなGoogle一強状態にはなっていなかったかも知れません。

インターネットがGoogle<に牛耳られているような気がしなくもないですが、それはGoogleが様々な関連企業に対して多くの密約を取り交わした結果なのかも知れません。

参考:Patently Apple

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