ハイテク企業が激怒、Appleも拒絶した米国と英国のヤバイ計画「ゴースト・プロトコル」とは

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by メカ村

各国の調査機関は犯人が所持しているスマホを調査する為、たびたびスマホメーカーとロック解除をやるやらないの押し問答をしていますよね。

こうした経緯から過去にFBIはAppleに「iPhoneにFBI用のバックドア(侵入経路)を作れ」と要求した事もあるのですが、アメリカとイギリスが政府レベルでとんでもない計画「ゴースト・プロトコル」を実行に移そうとしている事が明らかになりました。

ゴースト・プロトコルとは

今回明らかになったとんでもない計画「ゴースト・プロトコル」は、アメリカ国家安全保障局とイギリス政府通信本部が発案した「ユーザーに知られずに全てのメッセージを読み取る」という、プライバシーもへったくれもない計画です。

彼らの言いたい事を要約するなら、「スマホ企業が暗号化解除やロック解除を渋るのなら、全てのやりとりを盗み見て保存しておけば良い」というもので、単純な仕組みながら普通に人権問題に発展しそうなレベルの行いと言えるでしょう。

通信の細かい話をし始めるととんでもない文章量になるのでざっくり説明しますが、彼らは今まで暗号化されたメッセージをどうにか傍受して解読しようとし、大変な労力を割いたようです。

今回の「ゴースト・プロトコル」では、はじめから全てのメッセージグループ(個人間のやりとりでもグループとします)にあらかじめ「ゴースト」と呼ばれる、ユーザ側には絶対に見えないし人数にカウントされない特殊なユーザーアカウントを忍ばせておき、全てのメッセージを盗み見て保存しておく計画です。

もちろんこれは政府らが仮に専用ソフトウェアを開発したとしても、そのメッセージで利用するクライアント(iMessageやLINEなど)にあらかじめ仕込んでおくか、企業側やプロバイダなどに協力させる必要があり、実は水面下で大問題になっていたとの事。

この計画に対してはAppleをはじめGoogleやMicrosoftといったハイテク企業、電子フロンティア財団などの民間組織、セキュリティ専門家らから大批判されており、50近い抗議団体がイギリス政府通信本部に抗議の書簡を送っているそうです。

普通に考えて全てのメッセージを盗み見て保存するというのは情報量的にも不可能に見えますが、2カ国の政府が資金を出し合って巨大なサーバーや分別・特定アルゴリズムの開発などを行えば、実現不可能とは言い難いでしょう。

しかし「一般のユーザーには認識できないユーザー」とはいえ、専門家やハッカーらからすれば発見できなくもない存在ですから、この「ゴースト」を発見してハッキングしてしまえば世界中のやり取りを好き放題盗み見れるようになってしまう絶大なリスクもあります。

そういった意味も込めて識者らからは「ゴースト・プロトコル」を「癌と同等のソフトウェア」と呼んでおり、政府らがいかに間抜けで愚かな行いをしようとしているのか表現しています。

政府と聞くとなんだかセキュリティも堅牢そうなのですが、実は今アメリカのメリーランド州ボルティモアで発生している大規模サイバー攻撃に使われているソフトは、アメリカ国家安全保障局が開発しハッカーに盗まれているものと判明しており、この計画を実行に移す事がどれだけ危険かは火を見るよりも明らかでしょう。

まとめ

サイバー攻撃に転用できるようなソフトウェアを開発した上に盗まれてそれで攻撃されている機関に、全ユーザーやりとりのバックドア的存在である「ゴースト・プロトコル」を許すのがどれだけ危険な話なのかは言うまでもないですね。

多くの企業や民間組織、専門家らが批判と拒否を繰り返し表明しているので実用されないとは思うのですが、こんな事を世界でも有名な2つの国が共同で行おうとしているという事実にため息が出てしまいます。

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参考:iDROPNEWS

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