ARMもファーウェイ子会社との契約停止、ファーウェイのKirinシリーズの存続は絶望的に

BBCによると半導体大手のARMもファーウェイとの契約を停止したとのことです。
ARMは今回の対応について、公には「米国政府が定めた最新の規制すべてに準拠している」とだけ述べています。
ARMもファーウェイへのサポートを停止
最新のスマートフォンのプロセッサの根幹部分はARMの技術によって支えられています。
その為、仮にAppleのような大企業が大規模なカスタマイズを施してもARMがもつ(特許を含む)技術を避けてはプロセッサを構築することはできません。
その為、ファーウェイ社が今後どのようにしてスマートフォンを開発していくのかかなり不透明になっています。
少なくともARMのサポートを失い、TSMC社がファーウェイ社から離れる可能性を考えるとファーウェイ社製のスマホが持つKirinチップを同様に使い続けることはできなくなるでしょう。
現在ファーウェイ社はアメリカやイギリスを含む世界中のサプライヤーが離れつつあり、Androidを含むソフトウェアのライセンスの継続ができない状況を迎えています。
中国政府は報復としてiPhoneの販売を止める可能性
中国政府はファーウェイ社をバックアップをすると宣言していますが、中国政府がファーウェイに対してできることは限られています。
中国政府は今後切り札としてAppleのiPhoneの中国国内での販売・生産の停止をチラつかせることになるでしょう。
市場は既にそれを織り込んでおり先週末からAppleの株価は3-5%落としています。
※一方、漁夫の利の形になるサムスンは4.7%株価が上昇しています。
ゴールドマンサックスによると、中国市場でiPhoneの販売が出来なくなるとAppleの売上げが29%減少すると見込んでいます。
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