ファーウェイ、Androidを応用して独自OSを展開か

中国メディアの報道によると、ファーウェイは今秋にも同社製のスマートフォンに独自のOSを搭載するとのことです。
またファーウェイの独自OSはスマホだけではなく、タブレットやパソコンでも使えるようになるようです。
(独自OSとなると”余計な物”どころではない為、中国国外の企業がこのOSを採用する可能性はほとんどないでしょう。)
もちろん背景には禁輸措置でGoogleによるAndroidのアップデート停止、Google製アプリの提供停止が関係しています。
ちなみにこの独自OSは既存のAndroidアプリも動くようなるとのこと。
つまり独自OSとは言っても、完全に自前ではなく既存のAndroid(AOSP)を応用したOSである可能性が高いと言えます。
制裁でファーウェイに納品していた企業の業績に影響
今回の米国の商務省が決めた禁輸措置によって、ファーウェイにスマートフォンの部品を納品していた企業業績の低下が予想され株価に大きな影響が出ています。
- ルメンタム(顔認証の部品)→株価4%安
- ブロードコム→株価6%安
- クアルコム→株価6%安
- インテル→株価3%安
ファーウェイは2018年に約700億ドルの部品を購入しており、そのうちの110億ドルが米国からの輸入となっています。
今回その110億ドル分の部品購入がストップすることが確定的になったことで、米国企業も大きな影響を受けそうです。
ただし、スマホの総需要は変わらない為、ファーウェイ以外のスマホが売れることでこの影響はいくらか相殺されるでしょう。
ファーウェイのCEO任正非氏は「不測の事態に準備をしてきた」とメディアに答えています。
→ファーウェイCEO「売ってくれなくていい」米国の禁輸措置に対して
果たしてファーウェイは今回の禁輸措置を乗り切ることができるのでしょうか…。
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