実際どうなの?Pixel 3aはiPhoneのライバルになりえるのか

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by メカ村

Googleの人気スマホPixelシリーズの廉価版として発表したPixel 3a/3a XL、兼ねてから様々な噂が飛び交っていましたが実際の仕様やベンチマークスコアなどには賛否が分かれていますよね。

Pixel 3aは対iPhone製品として投入されたという意見もあり、実際にGoogleはiPhoneと比較するCMを多数公開しているのですが、実際このミドルレンジスマホはiPhoneのライバルになりえるのでしょうか?

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普通の人はハイエンドが必要ない

iPhoneはここ最近、昔のコンセプトであった「誰でも説明書無しに使い始められるスマホ」から「業界の最先端を行くハイエンドスマホ」へ仕様を舵きりしており、実際他のスマホ各社もこれに倣う形でスマホをリリースしていますね。

そんな中、明らかにベンチマークスコアの劣るスマホPixel 3a/3a XLをGoogleがリリースし、かなりの注目とスマホ業界の異質さが浮き彫りになっています。

Pixel 3aのベンチマークスコアはざっくり初代Pixelと同程度、iPhoneで例えるならiPhone 6とiPhone 6Sの間くらいの性能で、このご時世にしてはかなりロースペックと言えます。

「Google Pixel 3a」は非力…ベンチマークスコアが残念な結果に【確定】

しかしそもそもPixel 3a/3a XLは廉価版としてリリースされており、価格も48,600円〜と最新スマホの1/2〜1/3程度の価格で購入でき、プレスリリースを見ている限りカメラ機能に特化したミドルレンジスマホという印象があります。

最新機種が叩き出すベンチマークスコアは確かにスマホを選ぶ基準の1つになり得るのですが、そもそもこのようなとんでもない処理というのは日常生活で使う必要も場面もほとんどなく、現状で言えばものすごく精細な3Dグラフィックのリアルタイムオンラインゲームをやる場合くらいにしかその効果を発揮できません。

日常生活で写真や動画を撮ってSNSに上げたり、友人とメッセージや通話したり、ネットや音楽、動画を楽しむ一般の使い方の人にとって、例えばiPhone XSは高性能すぎて高すぎるスマホといった印象になるでしょう。

Googleはまさにこの「ハイエンド信仰」ともいえるスマホ業界のスキマにキラーパスを投じたようなもので、Pixel 3aは高すぎてスマホをなかなか買い換えられないような人にとってピッタリなデバイスと言えます。

もちろんiOSとAndroidの違いがあるのでそう簡単な話ではないですが、先行実機レビューなどを見る限り普段使いで最新機種に見劣りするようなポイントもなく、むしろカメラ性能はかなり高いのでiPhone XRが84,800円〜となるiPhoneにとっては嫌な存在となる事は間違いないでしょう。

まとめ

確かに公式サイトではiPhone 7が50,800円〜で購入可能ですが、ベンチマークスコアこそPixel 3aに勝てているもののカメラ性能は劣り、何より2016年のモデルとなればわざわざiPhone 7を選ぶ人も多くはないでしょう。

ハイエンド廉価版というなんとも微妙な立ち位置のiPhone XRも84,800円〜ですから、半額近いPixel 3aの事を考えるとAppleも何らかの対策を講じなくてはならなくなるかも知れません。

参考:appleinsider

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