問題だらけのGoogle mapはゼンリンと再び契約する可能性が浮上

今年の3月下旬にグーグルはこれまで日本の地図データを提供していたゼンリンとの契約解除を発表しました。
今後はグーグルが独自で地図の精度を改善していくと考えられていましたが、ここにきてなんとゼンリンとの再契約の可能性が出てきました。
再交渉中のゼンリンとグーグル
日本経済新聞によるとゼンリンの高山社長は「(データ提供の変更など)個別契約に言及できないが、今も取引は続いている。様々な交渉をしている」と話し、グーグルと再交渉中であることが明らかになりました。
ゼンリンと解約後のグーグルマップについては、道なきところに道が描かれていたり、道路が私有地まで侵入していたり、多くの建物が消えてしまったりと様々なトラブルを抱えています。
新・Google Maps
— にゃんこそば🌧️ 技術書典6(4/14)お14 (@ShinagawaJP) March 21, 2019
Copyright表示からZENRIN等が消えてるので独自データに移行した?なかなか見応えがあって楽しいです。
・海上国道
・マンション敷地内の遊歩道、建物の影(時間帯で変わるのかな?)
・豊能町・川西市境界の獣道(住民がフェンスを破って自然にできた)が道路として描かれている pic.twitter.com/6jasFcZffL
ネット上でも地図の精度低下については不満の声が続々と上がっておりグーグルマップのプロジェクトが順調に進んでいるとはとても考えられません。
そのような状況の中での高山社長の「交渉は継続中」という発言なので、グーグルがゼンリンと再契約する可能性も十分に考えられそうです。
少なくともグーグルが交渉のテーブルについていることは間違いなく、なんらかの形で事態が発展するかもしれませんね。
ゼンリン地図の精度の秘訣
今回の解約騒動で改めてゼンリンのすごさを実感した方も多いのではないでしょうか。
彼らは住宅地図を作成するにあたり、毎日千人近くのスタッフが実際に歩いて調査を行なっています(両手を広げられる幅があればそれは全て道として記載)。
都市部は1年に一回、その他の地域も2〜5年に一回は更新を行なっていると説明しています。
加えて、英語や中国語にも対応した地図データの提供や豊富な検索データの提供も行なっているのです。
この努力に興味がある方は一度ゼンリンのホームページを訪れてみてはいかがでしょうか?
関連記事:【大混乱】Googleマップがゼンリンとの提携を打ち切り自社マップに