「One more thing」の商標はSwatchに Appleの差し止めは失敗

「One more thing」と言えば、Appleのプレゼンテーション最後のサプライズとして有名です。
その「One more thing」は時計メーカーSwatch社の商標だとオーストラリアの裁判所が認定しました。
Appleの差し止めは実らず
Swatch社の「One more thing」の商標取得に対して、Appleは創設者スティーブ・ジョブズ氏を象徴するフレーズであるとして差し止めの申請をしていました。
それもそのはず、1998年から2011年までの「One more thing」のフレーズを使って、iPod mini、iPod Shuffle、MacBook Pro、Apple TV、FaceTimeなどの製品を発表してきたからです。
しかしながら今月(2019年4月)に発表された判決ではAppleに対して、審問官のAdrian RichardsはSwatchが負担した訴訟費用の支払いを命じました。つまりAppleによる商標登録の差し止めは失敗したのです。
その理由としてAppleはこれまで一度も「One more thing」と関連する商品やサービスを提供していないことが挙げられています。
つまりプレゼンテーション内の単なるフレーズでは商標に影響を与えないと判断したようです。
ちなみにSwatch社は「One more thing」の商標はスティーブ・ジョブズ氏ではなく、刑事コロンボの影響を受けたと主張しています。(本当でしょうか…。)