Appleと和解したクアルコムの株価38%は上昇、Appleの株価は?

Appleとクアルコムの和解により、双方の特許訴訟は取り下げられました。
UBS証券の推測によると、この和解によりAppleからクアルコムへ最大で60億ドルが支払われたとされています。
その結果、両社の株価に大きな影響が出たようです。
クアルコムの株価は38%上昇
60億ドルもの和解金により、UBS証券のアナリストはiPhone1台あたりの特許使用料は8-9ドルになると推定。
その結果、クアルコムの1株あたりの利益が2ドル上昇する見通しを述べました。
和解金と今後のクアルコム社の好業績の予想から同社の株価は58ドルから80ドルまで37.9%上昇しました。
ではAppleの株価はどうなったのでしょうか?
Appleの株価も微妙に上昇
今回の和解によりiPhone1台の特許使用料が8-9ドルとの推定されていますが、和解する以前は1台当たり7.5ドルだったとのことです。
つまりクアルコム社製のモデムチップが10〜20%も価格が上昇したことになります。
これによりiPhoneの原価が上がりAppleの株価は下落…とはなりませんでした。
同社の株価は和解後2%上昇しています。
これはクアルコム社と和解したことで次期iPhoneもしくは2020年のiPhoneが5G対応できることが可能となったことが原因だと思われます。
2020年までに数億台もの5G対応モデムを量産できるのはクアルコム以外にはファーウェイのみという状態でした。
市場はこの多額の和解金とモデムチップの値上がりを考慮しても、Appleにとっては価値のある和解だったと判断したのかもしれません。