インテルはスマホ向け5Gモデム開発を中止 iPhoneにも提供せず

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by しんや

インテルは日本時間2019年4月17日の未明にスマートフォン向け5Gモデムの開発を中止すると発表しました。

これにより、AppleにiPhone向けの5Gモデムを供給する会社はQualcommの一社のみとなります。

インテルが撤退

インテルは米国時間の4月16日に同社がスマートフォン向けの5Gモデム事業から撤退することを発表しました。

この発表はちょうどAppleがQualcommと和解したと伝えられた数時間後に行われました。

インテルが出したプレスリリースでは、同社は4Gモデムに関してはスマートフォン向けのチップも継続して開発・供給を続けると約束している一方で、2020年などに計画されていた5Gモデムに関する計画は全て白紙となったことが説明されています。

また、インテルがスマートフォンのモデム事業を終了させた理由については「利益やプラスに繋がる見返りへの道筋が見えなかった」と書かれており、つまりスマホの5Gモデム開発はインテルにとってあまり旨味がある話ではなかったということです。

ただし、スマートフォン向けの5Gからは撤退しますがPCやIoT向けのモデムは開発を継続していくとも述べており、その分野ではまだまだ活躍の場を残してるようです。

iPhoneの5G通信対応は?

これまでAppleはQualcommと2年近くにわたり法廷闘争を続けていたため、iPhoneのモデムは完全にインテルに依存していました。

ただ、最近ではインテルが5Gモデムの開発に行き詰まっているという報道も見られ、iPhoneの5G通信対応について不安の声もありました。

爪の先サイズの5Gモデム

ところがその後、Appleが5Gモデムの独自開発を開始したという噂が出ただけでなく、ついに今日Apple・Qualcommの和解にまで発展しました。

そのため、iPhoneの5G対応にとって今回のインテル撤退は全く影響がないどころか、むしろQualcommとの和解により5G対応が早まる可能性が高くなっているため私たちは安心できそうです。

今最も気になるのは2020年に発表されるiPhoneは果たして5G対応か否か。注目が集まります。

関連記事:Appleついにインテルと決別か 5Gモデムを自社開発へ

参考:Intel

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