N高って覚えてる?今度はインターンシップを開始

ニコニコ動画を運営するドワンゴ関連法人「角川ドワンゴ学園」が運営するネットを使った通信制のN高等学校が、新たに新入生4004名を迎えその在籍生徒数は1万人に迫っています。
そのN高等学校でインターンシップ制度が始まり注目を集めています。
インターンシップを開始 より幅広い進路の応援が可能に
今回話題になっているのが、4月11日から始まったN高等学校が展開する有給のインターンシップです。
今までも在校生の中にはメルカリやクックパッドでエンジニアとしてインターンをしていた生徒もいましたが、N高等学校がこういった活動を正式にバックアップし始めることになるようです。
このインターンシップのために日本最大規模の転職サイトエン転職と繋がりがあるアイタンクジャパンとN高等学校の共同プロジェクトで、学生専用のインターンシップ情報サイトまで用意されています。

インターン情報のための特設サイト(N高生専用)
サービス開始時点で20社30求人が掲載されており、IT系に拘らず様々なジャンルのインターンを提供していく予定となっています。
学生にとっては専門的な経験が積めるだけではなく、そこで得られる給与が学費の足しにもなり魅力的な機会と言えるでしょう。
N高等学校に4千人の新入生 その魅力は?
これだけ大きな取り組みを実現できたのは、やはり1万人規模にも及ぶ生徒数とN高等学校がもつ魅力によるものです。
今年は昨年の2,752人を大幅に上回る4,004名の新入生を迎え在籍生徒数は9,727人になりました。これは日本最大の通信制高校であるクラーク記念国際高等学校の約1.1万人に迫る数字となっており、その人気ぶりが伺えます。
これだけの支持を得ている理由は他の学校ではみられない様々な特色が評価されてのことです。わずか数年でここまで成長し躍進を後押しした彼らの独自性についてみていきましょう。

VRゴーグルを使ったバーチャル入学式で有名なN高等学校
柔軟な授業システム
N高等学校がそれだけ多くの人を惹きつける最大の魅力はやはりその授業システムでしょう。
オンラインでの授業を軸に展開しているため、同校には様々な事情があり定時制の高校へ通うことが困難な生徒が集まります。
オンラインで完結するN高等学校なら自由に授業のスケジュールが決められ出先や移動中に学習を進めることができるため、多忙な時間の中でも効率よく学習をすすめられるので定時制とは時間が合わない若者には魅力的な選択肢になります。
例えば、アーティストの原口沙輔(SASUKE)さんやフィギュアスケーターの紀平梨花さんなどイレギュラーなスケジュールで時期によって忙しさに偏りがあるような方達もN高等学校に在籍しています。
幅広いジャンルのカリキュラム提供
もちろんそれだけならば他のオンライン学習と大きく違わないのですが、N高等学校には他にも様々な特色があります。
例えば、ドワンゴのトップエンジニアから学べる本格的なプログラミング教育などもウリにしており、若いうちから専門的な知識を得ることができます。
他にも小説、イラスト、ファッション、パティシエなどの専門的な授業を用意しているだけでなく、様々な地域や企業と協力して生徒たちの職業体験などにも積極的に取り組んできました。
実際、生徒の中にはエンジニアを志すものや各々の専門的な職を見つける人が多くいます。そして今回新たに始まったインターンも彼らのユニークな取り組みの一環と言えるでしょう。
そういった他ではみられない魅力が有る限り、今後もしばらくはN高等学校の人気が衰えることがなさそうです。