ニコニコとAbemaTVが協力 Youtubeに対抗

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by しんや

動画配信サービス「ニコニコ動画」を運営しているドワンゴはAbemTVと動画配信で協業していくことを発表しました。

Youtubeが一強となってしまっている動画配信サービスの現状を動かす狙いがあるようです。

協業による相乗効果を期待か

同じ動画配信サービスでも、AbemaTVはYoutubeのような広告中心の収益システムで、ニコニコ動画はNetflixのようなサブスクリプション形式の収益システムです。

そのため異なる特徴のある2社が協力すればより大きな収益に繋がるという考えがあるようです。

例えば、ユーザーが投稿する動画が大半のニコニコにとって、AbemaTVがつくる独自コンテンツは多様性の広がりに繋がりそうです。

そして同時に、ニコニコ動画が持つ『PCで動画視聴する習慣のあるユーザー』をAbemaTVに取り込めるというメリットがAbema側にはあります。。

決断の背景にはYoutubeに対する危機感

AbemaTVの親会社でもあるサイバーエージェントは1月に営業利益の予想を100億円近く下方修正するなど苦戦している様子が伺えます。

そして、ドワンゴが運営するniconicoの有料会員の現状も歯止めがかからない状況が続いています。そのためドワンゴも業績予想の下方修正を発表していました。

これらの原因にはコンテンツやサービスの質など、本質的な問題も含まれていると思いますが、やはり一番の要因は強力なライバルであるYoutubeの存在と言えるでしょう。

ドワンゴの夏野社長も「Youtubeが一強」と話すなどその存在を強く意識しており、「日本のネット業界に足りていないのは連携」と考えているようです。

そのため多様なコンテンツの提供とお互い補完関係が築けそうなAbemaTVとの協業を決断したようです。

ニコニコにAbemaTVのチャンネル開設

AbemaTVとニコニコの協業の第一歩として、まずは4月1日からニコニコ生放送でAbemaTVのオリジナルコンテンツを一部配信し、AbemaTVチャンネルも開設する予定です。

AbemaTVチャンネルでは、同社のオリジナル連続ドラマやプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の試合などを配信することが決まっています。

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