GoogleらIT企業を騙し続けた詐欺師逮捕!被害総額は130億円越えか

インターネットを通じた詐欺事件は昔から多かったですが、スマホが普及してからさらに多くなってきた気がしますね。
そんなネット詐欺になんとGoogleやFacebookも騙されていたそうなんですが、先日その犯人が逮捕され話題になっているようです。
約2年間で1億ドル以上の被害
今回の事件では公式に発表されていませんが多くの大手IT企業が被害に遭っていたそうで、GoogleやFacebookも数十億円規模の詐欺被害に遭い、その総額はおよそ1.21億ドル(約132億円)にもなるんだとか。
逮捕されたリトアニア出身のエヴァルダス・リマサウスカス容疑者は、未だ正体の掴めていない共謀者と共にいわゆるビジネスメール詐欺という手法で企業らを騙していたそうで、架空の請求によって巨額の振込をさせていたそうです。
エヴァルダス容疑者は、台湾のパソコンメーカーである広達電脳(Quanta Computer)という実在する企業を装い、「未払いの請求がある」と被害企業の従業員にメールを送っていたとの事。
通常なら不審に思いすぐに振り込んだりしないと思うのですが、大企業ゆえの支払いフローの問題なのか、エヴァルダス容疑者の手口が巧妙だったのか、2013年から2015年にかけて何度も何度も詐欺を成功させていたようです。
エヴァルダス容疑者らは広達電脳を装うために偽の証明書や同社の偽口座なども作成しており、取引している企業からしたら本当に未払いの請求があるように見えたのかも知れませんね。
すでにGoogleやFacebookは損害を回収したそうですが、それでもGoogleやFacebookがビジネスメール詐欺に数年間騙されていたというのは驚きのニュースと言えるでしょう。
ちなみに、詐欺で得た金銭はラトビアの他にキプロスなど数カ国の口座を経由させてマネーロンダリングしていたそうで、捜査撹乱も図っていたようです。
エヴァルダス容疑者は今年の7月24日の裁判で裁かれ、最高で懲役30年が科せられるそうです。
まとめ
GoogleやFacebookといったIT大企業をビジネスメール詐欺で騙すというのは、なかなか凄いニュースでしたね。
被害総額もそうですが、懲役が最大30年というのもかなりの数字ですから、今回の件がいかに重大な犯罪だったのかが伺い知れますね。