Appleの幹部が高騰するiPhoneの価格について説明

Apple COOのJeff Williamsは 2月22日金曜日にElon大学で講演を行い、自ら学生達の質問に答えました。
その中である学生は高すぎるiPhoneの価格について、今後Appleが値下げをする計画はないのかと質問しました。
iPhoneの価格についてはApple自身も懸念
その学生はAppleの主力製品であるiPhoneの価格はアナリストたちの報告を考慮すると高すぎるのではないかと指摘しており、Appleに今後値下げを行う方針はないかと尋ねました。
実際iPhone Xの製造原価は357.50ドル(約4万円)とみられ、アメリカでの販売価格を考慮すると利益率は50%を大幅に超えた64%になると分析されています。
これに対してWilliams氏は
Analysts don’t really understand the cost of what we do and how much care we put into making our products.
私たちが製品を作るためにどれだけの(開発)コストを払いその製品に注力してきたのかアナリスト達は正確に理解していない。
と述べており、iPhoneの価格には実際の開発コストが含まれていることをアナリスト達が考慮していないと批判しました。
つまり、開発コストを加味すれば実際の利益率はより低い数字になるはずだということです。
しかし同時に、Apple自身も最近の高騰する価格については問題意識があることを認め、価格の設定については彼らが最も注意を払っている分野の一つであると話しました。
We do not want to be an elitist company. That’s not — we want to be an egalitarian company, and we’ve got a lot of work going on in developing markets.
Appleはエリート主義の会社を目指していません。私たちは平等主義の会社を目指しており、市場を成長させるためにたくさんの努力をしてきました。
まとめ
Appleの主力製品であるiPhoneは近年高騰を続けるスマートフォンたちの旗頭とも言えます。
そして10万円を超えるiPhoneの価格は前の四半期でiPhoneの販売不振が起こった要因として考えられています。
他者との開発競争を生き抜くためには価格の値上げもある程度仕方がないことなのかもしれませんが、あまりに値上がりを続けるとそれは自らの首をしめる結果になるのかもしれません。