AppleがFacebookに制裁!別会社名義でスパイアプリを配布していた模様

最近は何かと良い話を聞かないFacebook、なんと今回はユーザーにAppStoreを通さずスパイアプリを配布していたようです。
このアプリは現在使用できなくなっているのですが、一体どのようなアプリだったのでしょうか?
調査装いVPNアプリとして配布
今回スパイアプリとして取り上げられているのは『Facebook Research』というアプリなのですが、これはAppStoreで公開されたアプリではなく、開発者向けツール『TestFlight』を通して行われていました。
この『TestFlight』とは主に「開発中のアプリをテスト」するためのツールであり、最大1万人のユーザにAppleの審査無しでアプリを配布する事が可能となっています。
この時点で「Appleが審査NGにするようなアプリ」なのは勘の良い読者の方々にとって明白ですね。
実は「ソーシャルメディア調査研究」を目標に掲げVPNアプリの体で配布されていたこのアプリ、実際は通常のアプリでは収集できないオンライン上で行った事を監視・情報収集していたのです。
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このアプリはアプリ名こそFacebookを冠しているものの、Facebookが関わっている事は伏せられApplauseやBetaBound、uTestといったベータ版アプリテストサービスを通じ、『TestFlight』で配布されていたとの事。
普通こんな怪しいアプリは誰もがインストールしないと思うのですが、ベータ版アプリテストサービスを介する事でユーザーに最大月額20ドルや友人紹介料を支払う事で、17〜35歳のユーザーにダウンロードを促していたようです。
Appleは『Facebook Research』の存在を知るや否やアプリの証明書を無効にし、制裁としてFacebookに「エンタープライズデベロッパー証明書」無効化を行いました。
「エンタープライズデベロッパー証明書」とは社内向けアプリ配布サービス「Apple Developer Enterprise Program」の証明書で、これによりFacebookは社内向けアプリ全てを強制的に使用不能にされたようです。
ちなみに収集されたデータは、Appleはもちろんユーザーに許可なくIT系の第三者企業に提供・販売されている可能性があるようで、ユーザーは月額20ドルで様々な個人情報や各種ID・パスワード、iPhone上での行動を晒していた事になります。
最近落ち目で、こうした手法でユーザーの情報を切り売りしているFacebookには最早、未来は無いのかも知れませんね。
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まとめ
iPhoneのアプリが比較的安全なのはAppleの厳しい審査(稀にやらかします)があるからであり、それを迂回して配布されるアプリは誰がどう見ても危険なアプリと言えるでしょう。
ゲーム会社のオープンベータテストとかならわからなくもないですが、こうした報奨金をエサにAppStore外からインストールさせるようなアプリは大変危険ですので、絶対にダウンロードしたり友人に紹介したりしないようにしましょうね。
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