ファーウェイ、米司法省に詐欺罪で告訴される

アメリカの司法省がファーウェイとCFO孟晩舟氏詐欺罪で刑事告訴をしました。
イランへの制裁違反とTモバイルの企業秘密を盗んだ疑いがあります。
ファーウェイは証拠を隠滅した?
今回の起訴はCFO孟晩舟氏のみではなく、ファーウェイ本体に対するものになります。
ファーウェイによるイランへの制裁違反は銀行に対する詐欺を働いたことにあります。
ファーウェイはイランのSkycom社との関係がないとアメリカの大手銀行に説明していのにも関わらず、実際には密接な関係があったとのことです。
またこの証拠を米当局に押さえられないように、米国から従業員を退去させた、と起訴状に書かれています。
Tモバイルの技術を盗んだ疑い
また、これとは別にたワシントン州で起訴された件では、米携帯大手のTモバイルのスマートフォンの品質試験で使うロボット「TAPPY」の技術を盗んだ疑いがあります。
これに関連してファーウェイは通信に関する詐欺、司法妨害で起訴されています。
アメリカはCFO孟晩舟氏の身柄引き渡しを求める
昨年カナダ当局に逮捕されているCFO孟晩舟氏ですが、現在は保釈されバンクーバーに滞在しています。
米当局は孟氏がイランへの制裁違反の主導的な役割を担っていたと主張し、身柄の引き渡しを求めています。しかしながら中国政府はこれに反発し、
- 逮捕されていたカナダ人の懲役15年を差し戻し審判で死刑に
- 中国国家の安全を脅かすとして2名を逮捕
とカナダ政府へ揺さぶりをかけているようです。