【解説】Appleとクアルコムはなぜ裁判、訴訟をしあっているのか?

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by maruuo

AppleのCOO(最高執行責任者)Jeff Williams氏によると、iPhone XRやXS/MAXにクアルコムとIntelの両方からモデムを供給してもらう予定でしたが、クアルコムに断られたと連邦取引委員会の裁判で証言しました。

Apple tried to use Qualcomm modems in the iPhone XS and iPhone XR, but was refused

では、なぜクアルコム社はAppleへのモデム共有を拒否したのでか解説します。

クアルコムのCEO自らが取引を拒否

もともとAppleの戦略的には2018年はクアルコムとIntelの両方からモデムを供給してもらうはずでした。

AppleのCOOはクアルコムのCEOであるSteve Mollenkopf氏に直接モデム供給の契約を持ちかけるものの、Mollenkopf氏は取引を拒否したとのこと。

その結果、Appleの選択肢はなくなりIntelのみからモデムの供給を受けることになったようです。

背景にあるのは双方の訴訟合戦

なぜクアルコムがAppleへのモデム供給を拒否したのかと言うと、これには2017年から続く裁判の影響があります。

2017年、Appleはクアルコム製チップのライセンス料の取り方に異を唱えるため訴訟しました。理由はライセンス料がiPhoneそのもの対して請求されたからです。

そのことについて、ティム・クック氏は「ソファを買ったら、家の価格に応じて料金を請求されるようなものだ」と話しています。

そして同年7月クアルコムはAppleが省電力化に関する技術で特許侵害があったとして起訴。同年12月にはAppleがバッテリー寿命に関する特許侵害でクアルコムを訴えています。

この対象はあくまでクアルコムのみであって、特許侵害の対象であるプロセッサを使用しているSamsung等は対象となっていません。

Appleも和解を拒否

その一方で2018年12月、クアルコムのCEOであるMollenkopf氏は「解決の入り口にいる」と和解を示唆しました。

すると、すぐさまAppleの弁護士が「Appleはあらゆるレベルでクアルコムと和解するつもりはない」と宣言。

しかしコレは誤りだったのかもしれません。クアルコムのCEOの顔に泥を塗った形になってしまいました。

その結果、iPhoneの販売停止へ

強硬な態度に出たAppleの姿勢に不満をもつクアルコムを支持するかのように中国の裁判所は2018年12月「iPhone6〜iPhone X」の販売中止命令を下します。

その翌週、クアルコムは追い打ちをかけるようにAppleの新製品iPhone XS/MAXとiPhone XRの販売停止を中国裁判所に申請しました。

さらに今年1月にはドイツの裁判所もクアルコムの訴えであるAppleの特許侵害を認め、ドイツ国内ではiPhone7/8の販売が停止されました。

裁判の行方は…

このような流れがあって、Appleとクアルコムの仲が悪いわけです。今のところAppleの方が分が悪いように見えますが、今年4月にはAppleが和解を拒否したライセンス料に関する裁判がサンディエゴで始まります。

それ次第では両社の態度がいくらか変わるのかもしれません。

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