【解説】iPhoneの売上げ減少の原因は”値上げ”です【知ってた】

やはりAppleの不振は「iPhoneが高すぎるから」という説が濃厚なのかもしれません。
なにを今さらと思われるかもしれませんが、iPhone高すぎ説を裏付けるbloombergの解説がとても分かりやすかったので一部を紹介します。
売上げ不振の震源地は中国
Appleの売上高の下方修正の主因は中国市場でiPhoneの売れてないことにありあます。
なぜならアメリカ、カナダ、メキシコ、ドイツとイタリア、韓国やベトナムでは売上高を更新するほどに好調だからです。
つまりAppleは中国市場の攻略に失敗しつつある訳です。
中国市場は強敵が多いのにAppleは値上げをした
こちらのグラフをご覧ください。
薄い灰色がApple、ピンク色がシャオミ、青色がOPPO、緑色がVivoとなります。
グラフの通り、2018年半ばごろからAppleは世界2位の座から落ちています。
代わりに2位になったのがあのファーウェイです。そしてファーウェイ以外にも中国勢は堅調に数字を伸ばしています。
中華スマホは高機能で安い
誰しも知っていることなのですが、中国企業のスマホは安くて高機能です。それに比べてAppleは高価格、高機能と言ったところでしょう。
中国の販売されているiPhoneの価格はこちらです。
iPhone XS MAX:9600元(15万円)
一方、ファーウェイのフラッグシップ端末の価格はiPhoneの半額程度です。
HUAWEI Mate 20:4000元(6.3万円)
HUAWEI Mate 20 Pro:5400元(8.5万円)
これだけの価格差があってiPhoneが選ばれないのは当然と言えば当然でしょう。
ちなみに格安モデルのiPhone XRだとしても6400元です。
それでもファーウェイのフラッグシップモデルMate 20 Proよりも1000元も高いことになります。
iPhone XRでさえも価格競争のステージに立てない訳です。
中国人の平均給与よりもiPhoneの方が高い
中国の求人企業Zhaopin Limitedの調査報告によると、中国におけるホワイトカラーののひと月あたりの給与は7,850元(12.4万円)でした。
これよりもiPhoneXSやXS/MAXの方が高いことになります。
月給よりも高いスマホ…。それゆえ中国人はスマホを買う時にスペックや値段の精査に時間をかけるのかもしれません。
先日ティム・クック氏は「外部要因のせいにはせず、さらに素晴らしいサービスを提供するための機会だ」と社員に伝えましたが、そもそも価格設定を間違えたのが一番の理由なのかもしれませんね。
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