次期iPhone、ソニー製の3Dカメラを搭載か

ソニーは同社が開発してきた3Dカメラセンサーを2019年には増産させる計画があるとBloomberg Quintの取材で明らかにしました。
これにより今年は多くのスマホメーカーへの供給が可能になるとのことです。
また、このカメラに興味を示している会社にはAppleも含まれており、今年の9月に発売が期待される新型iPhoneへの搭載も考えられます。
3Dカメラカメラセンサーとは
今回ソニーが開発したのは、前面・背面とも対応した両面の3Dカメラモジュールです。
このモジュールはカメラから出た不可視光線が物体に反射して戻ってくるまでの時間を計測することにより、3Dマッピングを行います。
計測可能な範囲は現段階では5メートルのようです。
これで思い出されるのはiPhone Xより搭載されたTrueDepthカメラの技術です。
TrueDepthも同様に不可視光の反射によって3Dマッピングを行います。
現在、TrueDepthは顔認証にしか使われていませんが、ソニーの3Dカメラセンサーにはどのような利用法があるのでしょうか。
使い道1:TrueDepthの代用
現在使用されているTrueDepthはたくさんのセンサーを併用することでセキュリティーや正確性の向上を図っています。
しかし、ソニーのカメラセンサーの精度はこのTrueDepthを上回ることも可能と言われており、実際に採用されればiPhoneのノッチがより小さくなること(あわよくば排除すること)が期待されます。
使い道2:カメラ機能の向上
この3Dカメラセンサーを通常のカメラと組み合わせれば、3Dマッピングによりカメラのピントを全ての部分に一瞬で合わせることが可能になります。
また、光がない暗闇でも対象物を追跡することが可能になるのです。
残念ながら現在の計測可能範囲は5メートル以内ですが、それでも多くの場面で役に立つ機能になるでしょう。
使い方3:ARへの利用
近年AppleはARにとても力を入れています。
昨年は映像制作会社Pixarと協力しAR用の新しいデータフォーマットを開発しました。
これはiPhoneユーザー間で気軽に3Dデータを送ることを可能にしましたが、私達はこれらのデーターを気軽に用意する機能を得ていません。
しかし、今回のセンサーが搭載されれば周りのものを簡単に3Dデータ化でき、ARがより身近になるかもしれません。
また、自身の手を撮影しながら楽しむジェスチャーゲームのような新しいタイプのARゲームも生まれるでしょう。