【道路交通法】2020年、運転中もスマホが使えるように!※ただし自動運転に限る

警察庁は2020年「レベル3」の自動運転に限りスマホの使用を許可することとなる道路交通法の改正試案を発表しました。
現時点でもアウディの「A8」はレベル3なので決して夢のような話ではありません。
自動運転のレベルって何?
自動運転における「レベル」というのがイマイチ分かりづらいですよね。
と言う訳で、カンタンに説明しますよ。
レベル0:普通の車
運転者が全ての運転に関わる操作をする。
2018年現在、多くの車はまだレベル0です。
レベル1:運転をアシスト(現行法で可能)
運転を助けるシステムが前後・左右いずれかの動作を行います。
高速道路で一定速度で走り続けるアシスト機能もそれにあたります。
レベル2:一部自動運転(現行法で可能)
システムが前後・左右の動きに関わる動きを担います。
日産のプロパイロットやTeslaの車が現在レベル2に達しています。近年のTesla車は高速道路等ではハンドルさえ握ればほぼ自動的に運転してくれます。※時々事故は起きますが。
レベル3:条件付運転自動化(法改正が必要)
あくまで限定された条件のもとのみで自動的に目的地まで運転を行います。
このレベルの自動運転車はスマホがOKということになります。
ただし、緊急時には運転者が操作をするものとします。
基本的にはこの段階では運転者はまだ運転の主体となります。放っておけるレベルではありません。
現在アウディのA8のみがレベル3とされています。※かなり誇張の要素が強いですが…。
レベル4:高度運転自動化
限定された条件のもとでシステムが全て運転します。さらに緊急時の対応もシステムが行います。
この段階からシステム主体となり、運転者はサブ的な役割に。
レベル5:完全運転自動化
条件は一切なく、完全にシステムが運転を担います。
しかしながら、一部の識者からは「不可能だ」という指摘があります。
なぜ道路交通法の法改正が必要なのか?
現状の法でも「レベル2」までは道路を運転可能です。
しかしながら「レベル3」となると、運転者がハンドルから手を離すこともあり得るため現行法では対応できません。※現行法では違法です。
これを法的に許可することで、自動運転中ではあればスマホを触るのもOKになる訳です。
とは言え、改正される道路交通法においては「安全運転の義務」は運転者にあるので事故を起こすと責任は運転者にあります。
スマホを触ってもOK。でも事故をしたらドライバーはアウト…。悩ましいですね。