【無限増殖】キャッシュレス決済の5%還元に脆弱性…事業者間の取引で不正取得が可能に

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by yoshimitu

来年10月からクレジットカードやSuica、PayPayといったキャッシュレス決済をすると「5%が還元される」方針だと政府は以前発表しました。

しかしどうやらこの還元方法には脆弱性があるようです。

事業者間の転売で「無限」に還元を受けられる

方法はとてもシンプルです。事業者の間で同じ商品を一定の価格でぐるぐる回すだけ。

例えば、事業者AがBに100万円で販売するとBは5万円分のポイントを得られます。

そしてBがCに同じ100万円で販売するとCは5万円分のポイントを得られます。その次はCがAに…(略)という形でAは5万円分のポイントが得られます。

この取引では誰も損することなく3事業者全員がポイントを得られます。

さらにこれを続けることで、無限にポイントを得られます。

※最初から1億円分の商品を転売すれば一気に500万円還元されます。

※ちなみにこの方法は購入時と販売時に消費税は相殺されるので、消費税のことは無視しても問題ありません。

転売対策はどうする?

この脆弱性は「参加者」が増えると犯罪を立証することが困難になります。

例えば100人が約束をして、ランダムに販売と転売を繰り返し「購入額」と「販売額」が同額になるようにすることで、ほぼリスクを犯すことなくポイント還元を得ることができます。

考えられる有効な対策はPayPayのように「上限」の額を決めることでしょう。

しかしながら不正対策の為に上限を低くすると経済効果は薄れ、上限を高くすると不正事業者が儲かる仕組みになります。

いずれにせよ不正をする事業者は上限額がいくらであっても上限までポイント還元を受けることになります。一般消費者としてはやはりくやしいですね…。


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