スマホのアプリでデジタル免許証、アメリカで年内にも正式に実用化へ

電子決済にはじまり、ポイントカードなどもスマホのアプリなどを活用する事例が増えてきていますが、ついに自動車の免許証のデジタル化が実用化されるようです。
セキュリティ面にも配慮したデジタル免許証アプリ『LA Wallet』
IEEE Spectrumによると、アメリカ・ルイジアナ州のアルコール・タバコ規制局は、専用アプリにより「デジタル免許証」の利用を認める発表を来週にもするだろうと伝えています。
今のところ想定される利用方法は、バー、レストラン、食料雑貨店などで専用アプリ『LA Wallet』を使うことで、年齢証明のために使われるとのこと。
実際どのような流れで登録して使えるかを解説しているデモ動画を見ると、免許証の登録にあたってはまずはパスワードを設定します。ここではTouch IDやFace IDなども使えるそうでセキュリティ面への配慮がうかがえます。
パスコードを設定したら免許証情報の入力。このアプリは州のデータベースとリンクしているとのことで、ここで情報が正しいどうかのチェックが入るようです。
最後にデジタル免許証を使うための利用料5.99ドルを支払えば、登録は完了。
アプリを起動してパスコードを入力すれば、このようにスマホ上に免許証を表示して使えるようになるそうですよ。
と、これだけだ人の免許証を盗めばいくらでもなりすましもできそう…と思ってしまうところですが、その辺りにもちゃんと配慮はされており…
例えばバーやレストランなどでアルコールを提供するようなシチュエーションで年齢確認が必要な場合は、アプリ側で認証画面を表示して、
提供側がアプリで画面を読み込むと州のデータベースと照合して確認できるそうです。
物理の免許証の場合、写真の差し替えなどで偽造も可能ですがアプリの場合はデータベースに照合される点と写真の2重のチェックが掛かるので、お店側もより安心ですね。
また警察官に免許証の提示を求められた場合用の別のバーコードが用意されているようです。
スマホのバッテリーがなくなると表示できないという欠点もありますが、物理の免許証と違って仮にスマホを落としたとしても免許証自体は再度認証すれば使えますし、そういう意味では再発行の手間などもないという点はメリットかもしれません。
日本でもマイナンバーのスマホ活用があるなら、運転免許証の方がある意味ずっと実用的な気もするのですが、皆さんはどう思いますか?