高い手数料に嫌気!?Netflixが「iTunes経由の登録を回避するテスト」を実施中

App Storeで売上げランキング上位に入る動画配信サービスの『Netflix』ですが、どうやらAppleに取られる手数料をなんとか減らしたいと考えているようです。
33ヶ国でiTunes経由での決済を回避するテストを実施中
App Storeでアプリを公開しアプリ内で課金を行う場合、アプリ提供者はAppleに対し30%(2年目以降は15%)の手数料を支払う必要があります。
その手数料が高い…と感じたのか、TechCrunchによると、Netflixは新規ユーザーもしくは利用を終了しているユーザーが登録しようとするとアプリ内課金ではなく、ブラウザを利用して公式サイトからのみ登録するよう促されるテストをおこなっているとのこと。

通常の登録画面
このテストは今年6月頃から10ヶ国で開始され、現在は下記の33ヶ国で実施されているそうです。
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、コロンビア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、エクアドル、フィンランド、フランス、ドイツ、英国、ハンガリー、インドの料金テストが行われている国の全リスト、インドネシア、イタリア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ノルウェー、ペルー、フィリピン、ポーランド、スロバキア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾
引用元:TechCrunch
サービスによってはこのようなこともあって、webで登録した場合とアプリ内で登録した場合で月額の金額が違うなんてこともあり、手数料問題はアプリ提供側からすると頭が痛い問題。
先日は『フォートナイト』を提供するEpic Gamesは、Google Playの手数料30%が高いとして、Android版の配信は独自に行うといったニュースもありました。
Andoridの場合はGoogle Playを介さずともアプリを配布することは可能ですが、iOSの場合はApp Storeを利用しないとアプリを提供できないだけに、手数料は高いと感じても払わずを得ないという悩ましいところでもあります。
ただ今回のNetflixのテストは、GIGAZINEによると、App Storeのガイドラインに抵触するのではないかという指摘も。
App Storeのガイドライン3.1.3(a)には、「(開発者は)iOSユーザーに、アプリ内の購入以外の方法での購入を直接的または間接的に促してはいけない」という規約があるため、この規約に抵触しない形で定期視聴料の直接徴収にNetflixが成功するかどうかは不明です。
引用元:GIGAZINE
ただ少なくとも6月からテストを実施しており、現在も継続できているということは何かしらガイドラインに抵触しない方法をとっているということなんでしょうね。
ちなみに実際にどんな画面がでるのか確認しようと新規ユーザー登録を試して見たのですが、アプリ内課金を回避するような挙動は確認できず、どうやらテストは一部のユーザーで行われているようです。