Appleがヤフーに圧力か。「ゲーム配信サービスやめろ、さもなくば取引拒否するぞ」

Appleが圧力をかけ、ヤフーのゲーム配信サービス「ゲームプラス」の予算を縮小させたのではないか、と報じられています。
ヤフーのゲームプラットフォームに危機感?
ヤフーのゲーム配信サービス「ゲームプラス」とは、PC/スマホどちらでもブラウザだけで遊べるプラットフォーム。
ブラウザで遊べるため、アプリのインストールは不要。Yahoo!IDだけですぐに遊び始められます。
基本無料のゲームも多いですし、スクエニなど52社が参加表明したことでファイナルファンタジー(有料ゲーム)などがラインナップされるなど、コンテンツも充実。
要するに、これまではダウンロードする必要があったアプリゲームをブラウザで遊べるようにしたのが「ゲームプラス」というようなイメージかと思います。
また「ゲームプラス」はゲームデベロッパーにとってAppleよりも良い条件だったのかもしれません。例えば、AppleはApp Storeにおけるアプリ売上の30%を手数料として取っていますが、この「ゲームプラス」の手数料はもっと低かったのかな……という可能性も。
日本経済新聞はゲームプラスについて、
App Storeのルールに縛られない仕組みは画期的だった
と伝えています。
しかしAppleはこれが気に入らなかったのでしょうか……。
記事によると、危機感を持ったAppleはヤフーに圧力をかけ、結果的にゲームプラスの予算は縮小したと伝えていました。
というのも、ヤフーはApp Storeでアプリを提供していますが、そういった取引を拒否するぞ、という「非公式の圧力」があったとのこと。
ちなみにヤフーはApp Storeで32個のアプリを提供中です。これらの配信を停止するぞ、といったような圧力だったのでしょうか。
この件について公正取引委員会は、独占禁止法が禁じる「取引妨害」にあたるとして調査を進めているとのこと。
「ゲームプラス」を触ってみると、ブラウザゲームながらよく出来た印象を受けます。ユーザーとしては様々なプラットフォームが互いに競争することでより良くなってくれるとありがたいところですが、公取委の調査も難航しているそうで……。果たしてゲームプラスはどうなってしまうのでしょうか。