居酒屋店長の過労死、認定の決め手はみんな入れてるあのアプリ

大手居酒屋チェーン男性店長の過労死が認定されました。
その決め手となったのは、とあるスマホアプリで使えるあの機能だったようです。
Googleマップで行動記録
TBS NEWSによると、2017年6月、開店準備中に亡くなった男性店長(53歳)のスマホの記録をもとに労災が申請されており、8月7日に労働基準監督署は長時間労働による労災を認定したとのこと。
長時間労働による過労死の労災が認定されるためには、長時間労働の実態を明らかにするためデータが必要になります。
そのデータとして使われたのが、どうやら『Googleマップ』アプリの「タイムライン」機能みたいなんですね。
Googleマップアプリのタイムラインとは、「自動で行動履歴を記録」してくれる機能のこと。
ONにしておくだけでユーザーがいつどこを訪れ、何時間滞在し、何で移動したのか、などの行動をすべて自動で記録してくれます。

モザイクばかりですみません。でも行動が丸わかりなんです。
どうやらこの位置情報の記録をもとに、労働基準監督署は長時間労働を原因した労災を認定した模様。
労災事件に取り組んでいる松丸正弁護士のブログによると、「過労死事件でのグーグルマップタイムライン活用法」というタイトルで、以下のように書かれていました。
労働時間の実態を明らかにする手段として、スマホの位置情報をオンにしておけば、グーグルマップのタイムラインの社内や店舗での滞在時間のデータを得ることが出来る
引用:弁護士松丸正の過労死・過労自殺事件ノート
Googleマップのタイムライン機能をONにしておくのは、有効な手立てのようですね。
こういった長時間労働が原因の過労死では、タイムカードの出退勤記録と実態としての労働時間が異なることが多いですよね。
労災が認定されるためには、実態としての労働時間をデータとして明らかにする必要がありますが、これがなかなか難しいものです。
すべての行動が記録されるためプライバシーが気になる方もいると思いますが、長時間労働の傾向がある方はGoogleマップアプリのタイムライン機能をONにしておくのも悪くないかもしれませんよ……。
タイムライン機能をONにする方法はコチラからどうぞ。
▶旅の思い出を振り返るのにピッタリ!Googleマップに「タイムライン」機能が実装