自社OSに機能があるのに!?Apple、従業員にパスワード管理アプリ『1Password』を配布へ

Mac OSにもiOSにもパスワード管理機能はあるのに…Appleは従業員にサードパーティー製のパスワード管理アプリの配布を計画しているようです。
『1Password』買収の噂がでるものの、開発元は否定
BGRによると、Appleは同社の小売店を含む全従業員にパスワード管理アプリ『1Password』を配布する計画があると伝えています。
Appleの従業員となるととんでもない人数にだろうなと思ったら、その数なんと12万3千人。
導入する『1Password』においては家族5人まで利用できるライセンスになっており、従業員だけでなく家族までのセキュリティ強化を図るようです。
『1Password』をなぜ今になってAppleが導入するのかについては説明がなく、謎なのですが私が気になったのはそもそもiOSにはSarariでパスワードの生成・保存・自動入力が可能ですし、
設定の「アカウントとパスワード」でそれぞれのパスワードの確認・管理ができるんですよね。
macOSでも「キーチェーン」とSafariでパスワード管理・入力なども可能。
つまり自社のOS機能で同等とはいかないまでも、パスワード管理機能がある訳です。
いくらセキュリティの観点から信頼できるものであっても、わざわざサードパーティー製アプリを導入するのは不思議ですよね。
そのようなこともあって、この話を伝えるBGRも同アプリを開発しているAgileBits社を買収するのではないかと予測していました。
しかしながらその後、『1Password』を開発するAgileBitsのCEOはTwitterにて買収に関する噂を即座に否定。
Rumours of my acquisition are completely false. My humans and I are happily independent and plan to remain so.
— 1Password (@1Password) 2018年7月10日
残念ながらBGRの予測は外れてしまいましたが、あえてサードパーティー製アプリを使うと言うことはある意味、自社機能より優れていると認めているようなもの。
過去『Workflow』が買収された後、iOS 12のSiri Shortcutでその機能が生かされたように、『1Password』の機能がiOSに統合されるというのも充分ありそうな話ではあります。
そういう意味では先程の否定コメントもあくまで”現時点”で買収の計画はないというだけで、実は話としては裏ではあったりする…なんてこともありえそうですね。