盗難リスクは自己責任!? 日本郵便が不在でも荷物を置いていく「置き配」を来春開始へ

いくら気を付けていても「配達日時が指定できない」場合に発生してしまう再配達ですが、日本郵便が再配達を減らすための新しいサービスを開始すると発表しました。
合意の上、実施するも盗難リスクは自己責任か
時事ドットコムによると、日本郵便は受取人が指定した場所に「ゆうパック」を配達するサービスを来春をめどに開始すると発表しました。
具体的には配達時に受取人が不在の場合、自宅の玄関前などを配達場所に指定する、いわゆる「置き配」が可能になるとのこと。
調べてみると海外の荷物配送では玄関前などに荷物を置いていくこともあるようなのですが、似たようなやり方で日本郵便としては再配達を減らしてコスト削減を目指すとのこと。
しかしながら玄関前などに置いて行かれるとなると気になるのは盗難ですが、あくまで送り主と受取人が同意した場合にだけ実施するとのこと。
盗難リスクに関しては「今後、詳細に検証する」とのことで、そういう意味では現時点においてはあくまで自己責任での利用ということなんでしょうね。
さてこの不在時の指定場所への配達についてなのですが、調べたところ実は条件付きで以前から日本郵便は実施しているんです。
それが「戸建住宅に設置した宅配ボックスへの書留郵便物等の配達」という仕組みで、戸建て向けに申請すれば宅配ボックスへの配達が可能なんです。
利用するには専用の申請書を記入して、郵便局へ出す必要があったり、
配達に指定する宅配ボックスには細かい条件があるものの、不在時でも配達してくれる仕組みはあったんですね。
サービス利用のための宅配ボックスの規格要件
- 受取人さまの住所または居所と同一建物内または同一構内に設置されていること。
- 収納した郵便物等が外部から完全に見えない構造である等、郵便物等を安全に保管できること。
- 盗難を防ぐため、アンカー等により躯体などへ固定されていること。
- 正当受取人さまのみが受け取りできる機能(注)を有していること。
引用元:日本郵便
配達してもらえるのは、以下が対象。
戸建住宅に設置した宅配ボックスで受け取りができる郵便物等
書留郵便物、ゆうパック、レターパックプラス、レターパックライト(※)、ゆうメール(※)、ゆうパケット(※)、定形外郵便物(※)等
(※ 郵便受箱に入らないものに限ります。)
引用元:日本郵便
今回の日本郵便が発表した「ゆうパック」の「置き配」サービスは、これの配達先の対象制限を外したりなど拡大したものになりそうです。
従来のものではかなり細かく盗難リスクを考えたものになっていますが、さて新しい「置き配」はどのような方法で実現するのか、詳細が出たらまたカミアプでご紹介したいと思います。