総務省が最新のキャリアシェアを発表、ドコモが首位を維持するもauがジワジワ追い上げ

なんとなくひと昔は電波の関係で地方はドコモのイメージが強かったキャリアの勢力図ですが、総務省が最新のキャリア別シェアを公開したのでご紹介します。
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ドコモが首位を維持するも、auが追い上げの図
総務省が先日公表したのは、「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」の最新データとなる平成29年度第四期版。
このデータは四半期毎に総務省が公表しているもので、電気通信事業報告規則の規定による電気通信事業者からの報告等に基づきまとめられたものとなっています。
公表されているデータでは、移動系通信というくくりで携帯電話の事業者別シェアが毎期出ており、さて最新のキャリアシェアはどうなってるのか?という話なのですが、それがこちら。

数値よりカミアプにてグラフ化
相変わらず強いのがNTTドコモで、シェアは38.7%。続いてKDDIが27.6%、ソフトバンクが23.1%となっております。
またMVNO(格安SIM系)に関しては10.6%と、約1割は格安SIMになっている模様。
さてこれだけだとキャリアのシェアの動きがよく分からなかったので総務省の公表しているデータを平成27年度まで遡って、シェアの動向をグラフ化したのがこちらになります。
※平成28年度第四期から折れ線グラフがガクっと下がっていますが、ここは各社のMVNOへの提供に係るものを除外するように集計方法が変わったためです。
遡ってみてもやはり強いのはNTTドコモなんですが、ここ1年でのシェアは下落傾向。
代わりに徐々にシェアを伸ばしているのがKDDIとMVNOなんですね。そしてソフトバンクも地味にシェアは下がり気味です。
特にMVNOは確実に伸び続けていて、平成27年度には7.2%だったのが最新の平成29年度第四期では10.6%と確実に増えてきているのが見てとれます。
そういう意味ではMVNOはドコモ回線を使う業者が多く、NTTドコモからSIMロック解除なしで移行しやすいというのも、ドコモのシェア低下の要因の1つかもしれませんね。
ただ見方を変えると、格安SIMの回線はドコモが多いこともありそういう意味では回線シェアという見方をすれば、相変わらずドコモが強いとも言えます。
そんな状況で第四のキャリアとして参入を発表している楽天ですが、さてどのような形で食い込んでいけるのか、そちらにも注目ですね。
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