iOS 12でついにSiriはできる子に?新機能「Siriショートカット」はこんな風に使える
WWDC 2018ではSiriに関する機能強化も発表され、 「Siri ショートカット」と呼ばれる機能が新たに追加されました。
この機能を使うと、Siriの動作をより個人に合わせたものにカスタマイズ可能となり、更に便利になる模様です。
ではこの「Siri ショートカット」とは一体どのような機能なのか、紹介します。
ショートカットの作成で複雑な作業が簡単に
iOS 12から搭載される「Siri ショートカット」は、特定のフレーズを受けると事前に登録しておいた処理を自動的に行なってくれるという機能です。
AppleはiPhoneでの一連の動作をまとめて自動化してくれる『Workflow』を買収していますが、どうやらそれがSiriでも使えるようにしたというところですね。
では、WWDC 2018で紹介された実際の使用例を見ていきましょう。
例えばBluetoothタグを付けた鍵の場所が、分からなくなってしまったとします。

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今までならば対応するアプリを開いてタグの場所を知らせる操作をしないといけませんでしたが…
アプリ側は対応していれば、Add to Siriの設定をしておくだけで…
Siriに「鍵を失くした」と話しかければ、アプリが起動してタグの場所を知らせる操作までを全て自動でやってくれるんです。
これはまだ単純な方で、「今から帰る」のような言葉を登録しておく事で、
・現在地から家までの時間を表示
・家のエアコンなどの家電の電源をオン
・家族にメッセージを送る
・BGMを再生
なんて事も全部自動で行ってくれるようにも出来るんです。
このように、普段から決まって行う動作を登録しておくことで、無駄な時間を減らしてくれるのが「Siri ショートカット」の最大の特徴。
では、実際どんな風に「Siri ショートカット」を登録するのがご紹介しますね。
Siri ショートカットの利用方法
「Siri ショートカット」登録は至って簡単。
専用アプリ『ショートカット』が用意されていて、やりたいことをドラッグアンドドロップで並べ替えて設定するだけ。
直接文字を打ち込む必要はほとんどなく、やりたい事を示すアイコンを追加したり、並べ替えたりするだけで簡単に自動化するショートカットが作成できるようになっています。
またいちから作るのは面倒くさいという人には、ショートカットの例も用意されているのでこれを利用するか、さらに自分好みにカスタマイズして使うことも可能。
作成したショートカットの呼び出しフレーズも、自分の好きなように変更できるようです。。
ここまで来たら、Siriを起動して登録したフレーズを言うだけ。
「Hey Siri」をオンにしている状態であれば、Siriを起動する手間すら必要ありませんよ。
今まで出来ることも限られており、これと言った使い道が少なかったSiriですが、アイデア次第ではだいぶ使える子になるんじゃないでしょうか。
というのも、Siriの進化はこれだけでなく今までアプリのアイコンを表示するだけだった「Siri Suggestions(Siriの提案)」も大幅に強化され、ユーザーの普段の行動から予測しさまざまなアクションを提案してくれるようにもなるんです。
発表会の場では、メッセージで友達と時間を決めて待ち合わせしていたシチュエーションだと思うのですが、どうも遅刻する時間だったようで、Siriが「少し遅れるよと、テキストメッセージを送った方がいいですよ」と教えてくれたり、
walletアプリに映画のチケットがある時に、上映時間が近づいたら「(映画が終わるまで)おやすみモードにしませんか」など場所や時間などを考慮した提案をしてくれるようになるんです。
なんだか初めてまともにSiriがアシスタントっぽい行動をしてくれている気がして、これは早く試してみたくなります。
今まで出番があまりなかったSiriですが、ショートカットと提案機能の2つでようやく本当の意味で「音声アシスタント」として使えるようになるかもしれませんね。