音楽のストリーミング売上げがついにダウンロードを超える 日本レコード協会が発表

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by ともぞう

定額の音楽配信サービスといえばここ数年で様々なサービスが登場していますが、日本レコード協会よるとついにストリーミング配信の売上げがダウンロードを超えたようです。

ストリーミングがダウンロードを上回るも売上げを見るとまだまだ主流はCD

iPhoneで音楽を聴くとなると自分でCDを取り込むか、iTunesストアで購入するか、はたまたApple Musicなどの定額配信サービスを利用するかのどれか。

私はと言えばもっぱら何も考えないで聞き放題なApple Musicを利用しているのですが、聞きたい音楽だけ買えれば良い、配信されていない曲があるなどの理由からiTunesストアを利用されている方もいますよね。

そのような中でここ数年で数多くの定額音楽配信サービスが出てきており、徐々に利用者も増えてきているのですが、その傾向が売上げに出てきているようなんです。

日本レコード協会が発表した2018年第1四半期の音楽配信売上げによれば、1月から3月の音楽配信売上げのシェアは以下の通り。

ストリーミングは定額配信サービス系の売上げで49%、ダウンロードはiTunesストアなどの販売の売上げになると思いますが44%、とストリーミングが上回っております。

過去からの推移を見ると2008年当時は圧倒的にダウンロード売上げが高いのですが、その数字は徐々に下がっていき、2013年頃からストリーミングの売上げがジワジワ増えてきている傾向でした。

それでも売上げ比率的には今までダウンロード売上げのほうが高かったのですが、それがここにきて僅差ではありますがついに逆転する格好となった訳です。

それだけ定額音楽サービスが広まってきているということなのですが、とは言ってもCDも含めた売上げも並べて見るとまた話しは別でして…

こちらが日本レコード協会が発表している音楽ソフト(グラフ青)と音楽配信(グラフオレンジ)の過去からの売上げ推移なんですが、まだまだ日本の音楽の売上げの主力はCDなどの音楽ソフトなんですよね。

金額にすると2017年では音楽ソフトは約2320億に対して、音楽配信は約573億

全体の売上げの推移でみると2012年で下げ止まって以降は横ばい、もしくは微減くらいで来ている状況で、青いグラフのCDの売上げが下がるのを、なんとか音楽配信でカバーしている感じです。

アメリカでは量販店でCDの取扱いをやめる動きなどもあり、ダウンロードやストリーミングに市場が移行している印象がありますが、まだまだCDの売上げ比率の高い日本でも同様の動きになるのか気になるところであります。

ライターのひとこと

配信に参加していないアーティストも多いので、ほぼストリーミングでも聞けるという状況になればまた変わると思うんですけどね。


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