そりゃ無いぜ…Twitterの新API切り替えでサードパーティアプリが死ぬ可能性

様々に展開されているTwitterクライアントアプリ、公式のTwitterアプリ以外の機能を気に入って使用しているユーザも多いかと思います。
基本的にこうしたサードパーティクライアントアプリは、Twitterから提供されているAPIというものを利用して動作しているのですが、どうも大幅な仕様変更が決定し関係者の間で問題になっているようなんです。
最悪アプリ削除も?
Twitterは今年8月16日から、サードパーティクライアントアプリに提供しているAPI(外部サービスがTwitterを使うための仕組み)の切り替えを行う事を先日発表しました。
こういった知識に詳しく無いと「ユーザには関係ない話」なんて思ってしまうかも知れませんが、公式Twitterアプリ以外のクライアントを利用している人には多大な影響を及ぼす可能性があります。
今回の変更内容はざっくり、「タイムラインのリアルタイム更新とプッシュの即時配信停止」と「APIの有料化」の2つ。
1つ目の「タイムラインのリアルタイム更新とプッシュの即時配信停止」はヘビーユーザにはかなり致命的で、簡単に言えばタイムラインのリアルタイム更新が消滅し、プッシュも一定間隔毎に間を開けて届くようになるとの事。
SNSヘビーユーザにとっては情報の鮮度が何よりですから、リアルタイムのタイムライン廃止やプッシュの遅延は致命的と言えるでしょう。
そして2つ目で1番の問題点である「APIの有料化」、これは読んでそのまま今まで無料で使用できていたTwitterのAPIが有料化し、開発者や運営会社、回り回ってユーザにも大きく影響を及ぼします。
この有料化による開発者への負担は下記の通り。
- 0〜15ユーザ 無料
- 〜25ユーザ 月額339ドル
- 〜50ユーザ 月額629ドル
- 〜100ユーザ 月額1,199ドル
- 〜250ユーザ 月額2,899ドル
- それ以上 要相談(不明)
ユーザ数が多くなるにつれて若干安くなるようですが、1ユーザ当たりの料金が一番安い料金でも250人(約11.5ドル≒約1,270円)と、利用者1人辺りに毎月ここまで料金がかかるのであればユーザへの負担も当然発生するでしょう。
しかも250人以上は要相談と実際にどれほどの料金がかかるのか分からないので、Twitterクライアントを運営している会社はユーザから月額使用料を徴収するか、アプリを削除するかを選ばされる事になるでしょうね…。
まとめ
ユーザにとってはTwitter公式アプリに切り替えれば良い(嫌いな人も多いらしい)でしょうが、クライアントアプリを運営している側にとってはたまったもんじゃない変更ですね。
8月16日に現在のAPIは完全に使えなくなるため、関係各社は数ヶ月で新規開発や料金問題、運営の是非を問われる事となります。