3,000円が3万円に!?iPhoneバッテリー交換で驚きの請求金額になる事態が発生
昨年末にAppleが「バッテリーの劣化でiPhoneの性能が低下する」ことを認め、バッテリー交換費用の値下げを今年末まで実施することになりました。
この件については一件落着したと思いきや、また新たな問題が出てきているという情報が。
バッテリー交換費用は日本では3,200円となっていますが、なんと海外では日本円にして3万円以上を請求されるという事例があったとのこと。一体どういうことなんでしょうか…!?
内部に傷があるから3万7千円な
昨年末ごろに騒動になった「iPhoneバッテリー問題」。ユーザーに説明もなくバッテリーの劣化とともにiOSのアップデートで性能を低下させたことが問題になり、バッテリーの交換費用を2018年中は79ドルから29ドルに引き下げる対応をとりました。
29ドル(日本円では3,200円)なら気軽に交換できると思った人も多いと思いますが、なんとイギリスではバッテリーの交換に出したところ250ポンド(3万7千円)以上を請求された事例があることが明らかとなりましたよ。

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英BBCが報じたところによると、今年2月にiPhoneのバッテリー交換を依頼したJosh Landsburghさんはその2日後に、Appleから「iPhoneの角に小さな凹みがあるからそれを修理するために200ポンド(約2万9千円)かかる」とのメールが届いたとのこと。
激怒したJosh氏はAppleからiPhoneをそのまま返却してもらい、非公式の修理ショップで修理を依頼したとのことです。
さらに先ほどの件とは別に、David BowlerさんがiPhoneのバッテリー交換の依頼をAppleにしました。BBCによると、iPhoneは完璧なコンディションで、バッテリーの交換のみが必要な状況だったそう。
これに対しAppleは、同氏のiPhoneの内部にダメージがあるとのことで、フロントマイクとスピーカーの修理のためとして250ポンド(3万7千円以上)の修理費を請求しました。
David氏はこれらの部品が完璧に動作していると激怒してAppleからiPhoneを返却してもらい、BBCの担当部署はモバイル機器修理の専門家のところに持って行きました。

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すると、専門家は分析の結果「これらの部品は完璧に動作しており、Appleはこれらの部品に問題があるというべきではない」と返答したとのこと。
また、Appleがいうようなマイクやスピーカーの修理をせずとも問題なくバッテリーを交換できたとも述べています。
おそらくAppleと専門家の診断基準や修理マニュアルの規定に差があるのではないかと予想しますが、「モバイル修理の専門家が見て問題ない」状態のものをApple基準ではダメだと判定したことには違いないと言えそうでですね。

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ちなみにBBCはAppleのカスタマーサポートなどから、Appleのウェブサイトを参照した上で「バッテリー交換の前にはすべてのダメージを修理する必要がある」と説明を受けていますが、BBCや弁護士らによると規約にはそれらの項目について何も言及がないとのことです。
とりあえず今の所は「3,200円だからバッテリー交換をしてもらおうかな」と気楽に考えている人も、事前にわかる範囲で傷や損傷がないか確認しておいた方が良さそうですね…。