インターネットは古代インドの技術だった?インド政治家の主張に国内外で物議

今や誰もが当たり前に利用しているインターネット、その歴史は1960年代から始まる比較的新しい技術であり、実際に広く普及したのは2000年代からと言われています。
そんなインターネットを「古代インド人が開発した」と主張した人間が現れ、インド国内外で物議を醸しているようです。
割とヤバイ思想
インドのバングラディッシュ国境付近にあるトリプラ州の知事は先週、「古代インド人がインターネットを開発した」と発表し国内外から注目を集めました。
この発言をしたトリプラ州の知事であるビプラブ・クマール・デブ氏は続けて、「マハーバーラタ(後述)の時代にインターネットと衛星通信を利用できた」と続けています。
このマハーバーラタとは古代インドから伝わるいわゆる神話で、紀元前から伝えられてきたものを4世紀ごろに大幅に加筆修正され現在の形になったと物語。
つまりデブ氏はざっくり、「インターネットは紀元前のインド人が作った」と発表したワケです。
この発言にインド人が大歓声を挙げる!…ワケもなく、言ったそばから地元民に不審がられる始末。
それもそのはずインドは世界でも有数のIT大国であり、多くの人々はインターネットを普通に利用しているワケで、この技術が紀元前から、それも衛星を利用できていたなど誰も信じるワケがありません(そもそも世界初の衛星通信は1962年)。
この発言は嘲笑交じりにインド国内から発信され、現在ではfacebookやTwitterといったSNS、海外巨大掲示板サービスであるRedditで笑い話として広く拡散してしまいます。
しかしデブ氏は、「すべてのインド人は、インターネットを以前から持っていた事を誇りに思い、インドが世界で最も優秀な国である共通認識を持つべきだ」と、なかなかヤバイ発言を続けているようです。
まとめ
彼の言っている事が事実なら誇らしい事なんでしょうが、古代インド以前にインターネットが開発されたのはここ100年以内の話であり、そもそも開発に関わったのは主にアメリカやイギリスです。
このインターネットが普及した時代にこうした嘘の主張は簡単に通らなくなっていますが、それでも州知事が恥ずかしげもなくこんな主張をする事には恐怖さえ覚えますね…。