【異例】データ量制限なしと謳っていた「ギガ放題」に賠償命令が下る
データ量制限なし!速さもデータ量もギガヤバだ!
…と謳っていたUQコミュニケーションズの「WiMAXギガ放題」。実際は「3日3GB制限」が設けられていました。
「広告の謳い文句と異なる」とギガ放題を契約した男性ユーザーが訴えていたのですが、どうやら異例の命令が下ったようですよ。
ギガ放題に異例の賠償命令
通信会社UQコミュニケーションズが提供する、インターネット通信サービス「WiMAXギガ放題」。広告には
- データ量制限なし
- 速さもデータ量もギガヤバだ!
といった謳い文句が並んでいました。
「データ量制限なし」と言われれば使い放題だと思ってしまいますが、実際はスマホでも採用されている「3日3GB制限(3日間で3GBを超える通信を行った場合、速度制限がかかる)」が設けられ…。
これにはユーザーたちも激怒。
WiMAX 2+のギガ放題は月間データ利用量制限がないため、動画や大容量サイズのダウンロードもデータ量を気にすることなく、WiMAX 2+の高速通信を思う存分ご利用できます。
— 石屋@超会議参加決定 (@isiya2525) 2015年5月29日
って説明で契約しましたが騙されました
ギガ放題とか言ってるのに、最近コッソリ仕様変えて3日で3GB超えたら規制かかるってゴミでしょこれは
— しゃれおつ (@kyou_kyara_love) 2015年5月29日
wimaxなんか遅いなーと思ってたら3GB制限なんかかけてやがった。聞いてねえぞそんな話
— もっけ (@mokke3) 2015年5月29日
そんなユーザーたちの中で、謳い文句と違うじゃないか!とギガ放題を契約した千葉県の男性がUQコミュニケーションズを訴え…1審では訴えが退けられていたのですが、今月18日の2審で逆転判決が。
2審の東京高等裁判所の野山宏裁判長は「当時の広告は速度制限について豆粒のように小さな字で目立たない場所に記載していた」「契約の際に十分な説明もなかった」として、UQコミュニケーションズに2万円ほどの賠償を命じたんです。

Photo via Visualhunt.com
実はこのような判決が下るのは異例。
というのも通信サービスの広告について消費者庁が「誤解を与える」などと行政処分を出すことはあるんですが、裁判で賠償が認められるのは珍しく、画期的な判決なんだとか。
判例が出来ると企業対個人の裁判や賠償などキリがなさそうですしね…とは言え、今回の判決はユーザーにとっては嬉しいものと言えるのではないでしょうか。
通信サービスはドコモやソフトバンク、auなど携帯電話事業者も含め今も非常に分かりにくいプランや広告を出していますし、これをキッカケに分かりやすくなることを願いたいですね!