これで一件落着…?政府が「海賊版マンガサイト」への接続遮断を要請

ネット上で漫画や雑誌を無料で読める海賊版サイト。現在の著作権法では取り締まることができないと言われており、放置するしかない状態となっていました。
そんな中、このままでは漫画家や出版社の利益が損なわれることを危惧してか、政府がプロバイダーに対し「海賊版サイトへの接続」を遮断するよう要請する調整に入ったとのこと。
これで一件落着となるのでしょうか…?
海賊版サイトへの接続を遮断
政府は、国内に拠点を置くプロバイダーに対し、海賊版マンガサイトへの接続を遮断する措置「サイトブロッキング」を実施するよう要請する調整に入ったそうです。
具体的には3つの海賊版マンガサイトの名が挙がっているとのこと。

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サイトブロッキングは、著作権の侵害を行っているサイトへのアクセスをプロバイダーが遮断する措置で、イギリスやオーストラリアなど海外42カ国ですでに導入が進んでいます。
日本でも児童ポルノ対策のために導入されていますが、ネット上の著作権侵害を防止するための制度としては導入されていません。
というのも通信の秘密や検閲禁止を定めた憲法21条や電気通信事業法に抵触するのでは?との指摘があり、なかなか難しい問題のよう。
今回の場合は出版社や著作権者の被害を踏まえ、サイトブロッキングを「緊急避難措置」と位置付けてプロバイダーの理解を求める方針とのことですよ。

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確かにサイトにアクセスできなくなればユーザーは閲覧できなくなるわけですし、これにて一件落着!と思いたいところですが…果たしてどうなるのでしょうか。
実施については今月中に犯罪対策閣僚会議を開催し、正式決定する見通しとなっています。実際に実施されるのかどうか、続報を待ちましょう。
参考:毎日新聞, Business Lawyers