公取委、ソフバンとauの「4年縛り」を問題視!4年縛りとは一体…?

公正取引委員会は、大手キャリアが行っている「4年縛り」と呼ばれる販売方法について調査することを決定しました。
2年縛りはよく聞きますが、4年縛りとは一体…?詳しくご紹介します。
4年縛りは独占禁止法上、問題?
読売新聞によると、公正取引委員会は近く有識者会議を設置し、一部のキャリアが行っている「4年縛り」について調査することを決定。今夏を目処に報告書をまとめるそうです。
4年縛り=ユーザーを4年間囲い込める=ユーザーの他社への乗り換えが進まない=格安スマホ(MVNO)事業者との競争を阻害している恐れがある、ということのようですね。
さて、ここで気になるのが「4年縛り」というワード。
2年縛りはよく聞きますが…4年縛りってあんまり聞いたことないですよね。それもそのはず、この4年縛りは最近登場したものなんです。
読売新聞は、
一部の携帯大手がスマホを4年間の分割払い契約で販売するプランを問題視している。このプランは、スマホの購入から実質2年後にスマホを買い替えて同じプランに再加入すれば、端末代金の残額が無料となる。
とキャリアやプラン名を出さずに報道していますが、「スマホ購入から2年後にスマホを買い換えれば、前端末の残額が無料に」という文章から考えるに、
- ソフトバンクの「半額サポート for iPhone」
- auの「アップグレードプログラムEX」
が当てはまります。
この2つのプランが一体どういうものかと言うと…まずソフトバンクの「半額サポート for iPhone」は、昨年のiPhone 8/8 Plus/Xの発売に合わせて提供開始となったプランで、例えば
- iPhone Xを48ヶ月の分割払いで購入する
- 25ヶ月目以降に機種変更する
- その時点でのiPhone Xの残債が免除される(端末はソフトバンクが回収)
という仕組み。
iPhone Xが112,800円だとしたら1ヶ月の支払額は112,800円÷48ヶ月=2,350円で、2,350円×24ヶ月=56,400円。
その額を支払ったところで乗り換えれば残債が免除されるので、実質半額でiPhone Xを使える…というわけですね(詳しくはこちら)。
そしてauの「アップグレードプログラムEX」も、プランの利用に月額390円がかかること以外はほぼ同じ内容となっています。
どちらのプランも「48ヶ月(=4年)の分割払いでスマホを購入する」のが前提で、さらに大幅に安く端末を買えることになるため、ユーザーを4年以上囲い込み安くなる=独占禁止法上問題なのでは…ということですね。
確かに2年毎にスマホを買い換えていけば最新機種をかなり安く買えますし、そうすると他社へ乗り換えようとは考えないですし…法律に詳しくなくても問題な気がしてきますね…(苦笑)
しかしもし公取委がこのプランを問題だとソフトバンクとauに指導し、「半額サポート」も「アップグレードプログラムEX」もなくなったとしたら…。
このプランを使うために乗り換えたユーザーを始め、すでに利用している人にとってはかなり残念な話でもありますね。
果たしてどのようなオチがつくのか…公取委は今夏にも報告書をまとめるそうなので、続報が入り次第お伝えします。