違う問題に発展しない?韓国が時間外労働を減らすためにPC強制シャットダウン

日本でも度々社会問題として取り上げられる「過度な時間外労働」、ひどい場合だと体ももちろんそうですが心にも非常に大きな負担がかかり、死亡事故や自殺事件などに発展してしまう事もありますね。
韓国でも「過度な時間外労働」は大きな問題になっているそうで、この度韓国政府は公務員にとある施策を展開するそうなんですが、時間外労働は減っても全く別の問題に発展しそうな予感がする代物なんです。
全体の67.1%が反対してる施策
韓国の政府機関に勤める公務員の労働時間は非常に長い事で有名だそうで、先進国の平均値よりも年間1,000時間多くい2,739時間(年休120日程度換算で1日11時間半労働)働いているそうです。
韓国政府はこの現状をどうにか打開したいと考えていたようで、この度「終業時間を過ぎるとPCが強制シャットダウンされる施策」を3月30日からスタートする事にしました。
終業時間になるとPCが使えなくなるので仕事ができなくなり、職員は定時で帰る事しかできなくなるというワケなんですが、コレってなんだか他の問題にも発展する気がするんですよね…。
そもそも定時を破って残業しているという事は、残業しなくてはならないレベルの仕事残量が存在するワケで、毎日定時強制シャットダウンなんてされれば、残った仕事は以降雪だるま式に増えていってしまいます。
具体的にどのようなシステムで実行されるのかは説明されていないのですが、仮に定時になった瞬間にいきなりシャットダウンされるなら、保存する予定だった重要なデータが消失してしまう、なんて事も考えられるでしょう。
また緊急の案件が発生したりといった不測の事態への対応が即座にできない、または対応する事が絶対翌日以降になってしまうので、組織の対応力なんかはガクッと落ちてしまう事が予想されます。
一応特別な状況では一部職員の強制終了を免除するシステムが存在するそうなんですが、基本的に全職員が対象なので本当にイレギュラーな時にしか使わないつもりだと考えられています。
ちなみに職員側からはかなりの不満が噴出しているそうで、全体のおよそ67.1%がこの施策に反対ないし自分を強制シャットダウンから免除するよう求めているそうです。
まとめ
日本でも似たタイプのPC管理システムが販売されているそうで、「残業申請」しないと継続してPCが使えなく仕様になっており、上司が部下の状態を把握しやすくなるなどのメリットがあるそうです。
強制シャットダウンをしたところで残った仕事そのものが無くなるワケではないですから、政府は強制シャットダウンよりも人員補充をするべきだったのではないでしょうか?