Appleのライバルはサムスンじゃなくて…SONYだった?最新のスマホ世界シェアが発表

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by HikaruSano

長らく続くiOSとAndroidのシェア争い、世界的な認識ではiOSが劣勢でAppleとサムスンが首位争いをしている、というのが通説かと思います。

この度アウンコンサルティングが、世界40カ国を対象に「2017年1年間のスマホのシェア状況」などを調査したそうなのですが、そこでは意外な事実が浮かび上がってきたようなんです。

AppleのライバルはSONY?

今回発表された「世界40カ国、主要OS・機種シェア状況」では、読んでそのまま世界40カ国のスマホOS・機種のシェアが調査されました。

そこでは意外な事実も多数見つけられたので、各地域ごとに区切って書きにご説明したいと思います。

アジア

日本では相変わらずiOSのシェアが66.24%とかなり高い状態なのですが、機種シェアでは2位にSONYがランクインしており、日本でのAppleライバルはサムスンではなくSONYである事が発覚しました。

同様に中国ではファーウェイがAppleのライバルで、自国メーカーが首位と争う傾向にある事がわかります。

またシンガポールとアラブ首長国連邦では-16〜20%の大幅なiOS離れが確認できているのですが、これは今まで富裕層がiOSで占められていた状況を、貧困層が比較的安価なAndroidを購入し始めた事に由来すると考えられるでしょう。

オセアニア

オーストラリアとニュージーランドではiOSとAndroidのシェアがほぼ一緒、シェアの変動はほとんどなかったようです。

この影響で機種シェアはAppleが45〜55%ほど、ライバルであるサムスンは22〜31%ほどのシェアに留まる結果となりました。

北アメリカ

カナダとアメリカでもiOSとAndroidのシェアがほぼ一緒で、シェアの変動もほとんどなく、オセアニアとほとんど同じ状態である事が見て取れます。

ただしメキシコは異なるようでiOSのシェアはわずか16%、Androidが81%と圧倒的なシェアを誇っているものの、低価格体のスマホが主流になっている事で1位であるサムスンのシェアは26%ほどに留まっているそうです。

南アメリカ

北アメリカと一転してメキシコと同様の傾向が見られ、iOSシェアが6〜10%ほどしかなく、Androidのシェアは85〜90%と独占に近い状態になっています。

この影響でAppleは首位争奪戦から完全に外れる事となり、サムスンのライバルは格安スマホ筆頭のモトローラが担う結果になっているとの事。

ヨーロッパ

ロシアとポーランドを除くヨーロッパは、北西部が大体iOSとAndroidが半々のシェアなのに対し、南東下すると徐々にOSシェアが低くAndroidシェアが高くなる傾向があります。

これは他の資料に見られる「東・南ヨーロッパには貧困国が多い」「貧富に地域格差がある」の影響で、やはり貧困層が多いとAndroidのシェアが高くなるのでしょう。

唯一の例外であるポーランドでは、iOSシェアがたったの2%、Androidが94%と圧倒的な格差が生まれているのですが、資料を見る限り貧困などとは関係なく、単純にAndroidが独占市場状態になっているそうです。

アフリカ

以前からほとんどシェアに変動が見られないようで、iOSのシェアは10〜15%程度なのに対しAndroidは68〜86%という状態で落ち着いてしまっているんだとか。

世界的に見ても貧困や貧富の差が問題となっている地域なので、このシェアについては国家レベルでの貧困問題解決などがない限り変化しないんでしょうね。

まとめ

日本に限定されますが、AppleのライバルがSONYというのにはかなり驚かされ、地元ゆえの人気ではなくガラケー時代にあったブランドそのもの魅力を武器に、世界の携帯トップブランドへ返り咲いて欲しいですね。

貧困や格差社会問題が、スマホOSや機種のシェアに想像以上に硬く結びついているのを知って、スマホシェア云々ではなく単純にそういった問題が解決される事を願わずにはいられませんでした。

参考:AUN CONSULTING

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